鎌田實の一日一冊(196)
「こけるな日本」(堀田力著、ベスト新書、840円)
「第二の人生、勝負の時である。積極的に人生を拓く38の鍵」(堀田力著、海竜社、1260円)
先週の「日曜はがんばらない」のゲストに、堀田力さんに来ていただいた。
お会いするのは久しぶりだ。
堀田さんといえば、「さわやか福祉財団」理事長でおだやかな顔をしているが、
元はロッキード事件で巨悪を追及する鬼検事だった。
ぼくが「今の検事たちは、巨悪を追及する志があるか」と聞くと、
「なかには何人かいる。しかし、どこかでストップがかかるかもしれない」と話した。
堀田さんみたいな人がつねに検事のなかにいるといいのに。
彼は、著書のなかでこんな提案をしている。
「国連の安保理事会の1国が拒否権を行使しても、安保理事国の3/4、安保理時国以外の国が2/3が賛成するときは、
その拒否権は失効する、といった改革案を世界に対して提言してはどうでしょう。
その提言事態が中国の覇権行動に対するけん制効果をもつと思います」
彼の提言はいつも具体的。
「われはとはなんぞや、を考えることも大切だが、われは何をすべきか、自分は本当は何をしたいのかを考えることは第二の人生において最も重要なこと」などと述べている。
わかりやすくて、役に立つ。
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