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2014年2月

2014年2月28日 (金)

がんばらない経済学32

日本海を取り囲んで、大人になれない中国や韓国とずっとギスギスした関係が続いている。

中国の習さんも、韓国のパクさんも、お子様ランチだなと思っていた。
トマトケチャップの入ったご飯のうえには、自らの国旗。
お子様ランチの自慢は、このフラッグだ。
政治はもっと大人にならなければと思ってきたが、安倍さんもこのごろお子様ランチになってきている。

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国会の答弁で、選挙に勝てば、憲法解釈は自由にできるといわんがばかりの安倍さん。
これでは立憲国家と言えなくなる。
安倍さんは憲法を読んだことがあるのだろうか。
天皇や首相、大臣、官僚など公僕である人たちが、自由勝手にしないためにつくられたのが憲法だ。
権力をもったものが欲望を抑制し、国民のために働くことを要求されているのである。

首相の側近から文句が出ても、経済がしっかりしていれば問題ないと述べているらしい。
なんでも経済。
しかも、その経済も、ぼくたちの税金をこれでもか、これでもかと投入してカンフル剤を打って、見せかけだけの株高を演出しているだけだ。
本当に国民の収入が増えているわけでもない、内需が拡大したわけでもい、貿易赤字が縮小しているわけでもない。

見かけだけの好況で、勝手に憲法解釈まで変えようというのは、お子様ランチ以外の何ものでもない。
みんなもうちょっと大人になってほしい。

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2014年2月27日 (木)

鎌田實の一日一冊(196)

「こけるな日本」(堀田力著、ベスト新書、840円)
「第二の人生、勝負の時である。積極的に人生を拓く38の鍵」(堀田力著、海竜社、1260円)

先週の「日曜はがんばらない」のゲストに、堀田力さんに来ていただいた。
お会いするのは久しぶりだ。
堀田さんといえば、「さわやか福祉財団」理事長でおだやかな顔をしているが、
元はロッキード事件で巨悪を追及する鬼検事だった。

ぼくが「今の検事たちは、巨悪を追及する志があるか」と聞くと、
「なかには何人かいる。しかし、どこかでストップがかかるかもしれない」と話した。
堀田さんみたいな人がつねに検事のなかにいるといいのに。

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彼は、著書のなかでこんな提案をしている。

「国連の安保理事会の1国が拒否権を行使しても、安保理事国の3/4、安保理時国以外の国が2/3が賛成するときは、
その拒否権は失効する、といった改革案を世界に対して提言してはどうでしょう。
その提言事態が中国の覇権行動に対するけん制効果をもつと思います」

彼の提言はいつも具体的。
「われはとはなんぞや、を考えることも大切だが、われは何をすべきか、自分は本当は何をしたいのかを考えることは第二の人生において最も重要なこと」などと述べている。

わかりやすくて、役に立つ。

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2014年2月26日 (水)

盛況だった講演会

先日、イゼルディン・アブエライシュ医師と、国連パレスチナ難民救済事業機関の清田明宏先生をお招きしての講演会が盛況のうちに終わった。
予約はいっぱいであったものの、雪の予報もあり、どうなるかと思ったが、
当日は、満員御礼で立ち見が出た。
熱気あふれるすばらしい講演会になった。

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イゼルディンさんは来日するなり、NHKBS、朝日新聞、毎日新聞、日本テレビ、共同通信の取材、今後応援いただけそうな国会議員との面談、外国人記者クラブでの会見・・・と、
予定がびっしり。
アラブ大使館の夫人会に、鎌田がランチミーティングに呼ばれていたので、イゼンルディンさんも一緒に行くことになった。
いっさい観光なしで、お疲れだったと思う。

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講演会の開演前には、永六輔さんが「憎まない生き方」について、永六輔節を披露してくれた。
TBSの外山恵理さん、村上信夫さんも花を添えてくれた。
受付や会場の整理に、ピースボートやJVCの若者30人が、手伝いをしてくれた。

たくさんの人が無償で汗をながしてくれた。
感謝である。

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2014年2月25日 (火)

チョコ募金のお礼

チョコ募金、おかげさまで16万個完売しました。
たくさんの方たちにご協力いただきました。
毎年、チョコレートの缶を楽しみにリピートしてくれる方もたくさんいますが、
今年は、企業などでプレゼント用に、という例もたくさんありました。

最後に来て、大口の注文をしていただいたのはUSS新潟という会社。
中古車販売の会社で、一部上場企業です。
社会貢献をめざしているそうで、車の展示会場で配るプレゼント品を探していたそうで、420個ご協力いただきました。
こういう企業が増えるといいですね。

今回は、4組のカップルが結婚式の引き出物に使ってくれました。
そのうちの1組は、長野県諏訪市豊田の方で、3月に結婚式があるそう。
ぼくの住む茅野市のお隣です。
どうか、末永くお幸せに。

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もう一組は、地域医療の盟友・小松先生の息子さんでした。
小松先生はぼくとともに、さださましさんの「八ヶ岳に立つ野兎」のモデルになった医師。
地域医療への情熱を燃やし、残念ながら昨年亡くなりました。
そのことは、「○に近い△を生きる」にも書きました。

1年前、小松先生が入院していたとき、ぼくはチョコレートとぼくの絵本をもっていきました。
「あのとき父は、鎌田先生のチョコレートをとても喜んでいました」
という息子さんは、自分の結婚式にチョコを配り、鎌田の活動の応援をしたいと思ったそうです。

手から手へ、次々にバトンが伝わっていくチョコ募金。
本当にありがとうございました。

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2014年2月24日 (月)

がんばらない経済学31

元経済財政担当大臣の与謝野馨さんと対談した。
来月の月刊がんサポートに載る。

彼は、リンパ腫と前立腺がん、直腸がん、咽頭がんの4種類、再発3回、計7回がんと闘っている。
いつも前向きで、弱気にならなかった。
違うがんができても、「転移でなくてよかった」と思うようにしたという。
できるだけ温泉や新興宗教などに心がいかないように、最先端の医療を信用して、それ以上心配しないようにした。

彼は財政規律派である。
文部大臣や通産大臣などもしているが、財務・金融・経済財政担当大臣のときにいちばん腕をふるった。

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消費税1%で約2兆8000億円、10%で28兆円。
今のようなばらまきに近いようなことをしていては、財政規律は守れない。
今の状況のまま貿易収支が赤字になっていくと、次に長期金利が上昇する。
長期金利が上昇したとき、1000兆円を超える赤字があることが一気にボディブローとして効いてくる。
工場をつくろうとか、買い物をしようとかというムードがないまま、金融緩和を行ってお金を出回らせても、お金の使いようがない。
株価だけを上げてしまっている。
庶民にとっては関係のない異常な好況状態である。
政治家がインフレを景気回復に使うことは、本来してはいけないことと与謝野さんは言う。
インフレにすれば、何十年も汗水たらして蓄えてきたものが下がってしまう。
一生懸命倹約して蓄えてきた人たちがだまされる結果になる。
今の若者が非正規雇用を余儀なくされていたり、低賃金のため結婚もできない状況はよくない社会だともいう。

与謝野さんは最後のブッダの言葉を述べた。
「死を恐れるな。私だっていつかは死ぬ。死にたくないと考えることは無駄なのだ」

「死を恐れない」。
それが7回のがんを乗り越える力になった。
魅力的な人間だと思った。

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2014年2月23日 (日)

鎌田写真館~雪だるま

 

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先日の大雪--。

家族や地域の人たちが
胸の高さまで積もった雪をかきわけて
ようやく道を作った。

孫は、デッキに
こんなものを作った。

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2014年2月22日 (土)

がんばらない経済学30

2013年の消費者物価指数が前年比0.4%上昇した。
5年ぶりの増加である。
円安による輸入食品、エネルギー価格の上昇が大きい。
だが、実際にもわずかに購買意欲が上昇している。
この購買意欲をもっと高めるには、労働者の給与を上げることだ。
そうすれば、一気にデフレ脱却ができる。

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わずかなインフレは、円安よるに輸入物価の上昇に伴うコスト高によるもので、本当のデフレ脱却とはいえない。
企業が勇気をもって給与を上げることが大事だ。

たとえば、ティッシュやオムツはいい売れ行きを示している。
エリエールの高品質のティッシュもものすごく売れているという。
アレルギー性鼻炎の時期になると、ますます売れる。
消費税アップ前には、買いだめもあるだろう。

一時的な需要ではあるが、この時期に給与をあげることで、消費者の買う気力や、旅行などにお金を使う気力が出てくるのではないか。

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2014年2月21日 (金)

原発事故559

南相馬市立総合病院の及川副院長の話では、南相馬の脳卒中の発症率は震災前の2.4倍になったという。
慢性疾患について、ウクライナ非常事態省がまとめた原発事故後25年のデータのなかにも同じようなデータがある。
ウクライナでは30キロ圏内に家があり、事故当時、被曝した人たちの70数%に、慢性疾患が発生しているという。

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放射線そのものが血管疾患を起こしているとは断定できないが、少なくとも見えない放射能に対する精神的ストレスが脳卒中を起こしている可能性がある。
ウクライナの放射性医学研究センターの医師から聞いた話では、低線量被曝でミトコンドリアの膜や細胞の異常が確認できたという。
血管内細胞などが変化すれば、当然脳卒中などが多くなっても不思議ではない。
動脈硬化を起こすリーラジカルが、汚染地域では3倍高いというデータも発表している。

南相馬で増加した脳卒中の患者さんは、すべて低線量被曝が原因とはかぎらない。
一部は低線量被曝が関係しているのかもしれないが、それ以上に、いまだに仮設住宅でストレスをためこんで生活していることが大きな原因だと思う。
しかも、南相馬の場合、20キロ圏内に家や土地がある人が避難しているため、故郷に帰れないという未来に対する閉ざされた感覚が大きなストレスになっている。

少しでもストレスを軽減できるようにすることも、血管のアンチエイジングには大事だと思う。

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2014年2月20日 (木)

原発事故558

電力関係者というのはどうしてこんなに下品なんだろう。
関西電力の送電線設備工事の発注で、談合がおこわれたという。
総括原価方式のため、高い値段で取引されても、それは費用として計上できる。
その高い電気料金を負担するのは、消費者だ。
言いなりの値段を出させられている。

Img_2548_2 先日の大雪の庭

談合して高い値段で決める。
しかも、その仕事を受ける側には関西電力のOBが29人もいたとう。
電力にかかわる人たちだけがうまみを味わっている。

東京電力も昨年12月、談合が発覚している。
電力関係者はもっと誠実にならないといけない。
金・金・金。
金のためならどんなこともしてしまう集団から、社会のために存在する企業に生まれ変わるべぎた。

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2014年2月19日 (水)

新連載スタート

日経ビジネスの「賢人の警鐘」というコーナーで、2か月に1度のペースで鎌田實が連載することになった。

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最初は、今発売中の2/17号。
「東京五輪で新しい日本を。○か×かではなく、△という別解を探そう」というテーマで書いている。

ぜひ、お読みください。

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2014年2月18日 (火)

田部井さんと対談

月刊「がんサポート」3月号で、登山家の田部井淳子さんと久々に対談した。
以前、乳がんの手術後に、尾道での「いのちの対話」に出演してもらった。
とてもお元気だった。

今も、外国の高い山を登り続けている。
田部井さんのお話によると、腹膜のがんということで、医師からは厳しい話もされたとか。
それでもできるだけ楽観的に、体が続く限りは山を登り続けると決意した。

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出身地である福島の支援にも力を尽くしている。
福島の子どもたちを富士山に登らせるようと、資金集めのためにシャンソンを歌ったという。
そのとき、ひらひらのドレスに身を包むのだと笑っている。

とにかく前向きで、あたたかくて、決断力がある。
何度も雪崩に遭い、死にかけるような体験を経験しながら、生き抜いてきた人。
人生のコントロールの仕方が実にうまいと思う。

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2014年2月17日 (月)

豪雪で立ち往生

2月15日、東京から茅野へ帰ろうとしたが、道路もあずさも長野新幹線もすべて止まり、長野へ行く手段が全く途絶えた。

仕方なく東京のホテルへ泊り、翌16日、新幹線が動き出したと聞いて、朝7:52発の長野新幹線に乗った。なんと10時間遅れて到着。

とんでもない大雪に巻き込まれ、佐久平駅へ、茅野の若者に迎えに来てもらった。彼は「北の国から」のように原村の森の中へ家を建てている。ときどきこうして応援をしてもらっている。
しかし、四駆のランクルもスタッグ。雪をシャベルで掘り、なんとか脱出。

今回の大雪は、ちょうど甲府~富士見・茅野一体がものすごい雪で、茅野市は災害救助法を適用。150台の車が立ち往生し、全く動けなくなっている。

佐久平から茅野への道も、寸断状況。県内の高速が全て止まっているため、大型トラックが見たこともないほど集中し、道路は完全にマヒ状態。大型車が1台通るのがやっと。すれ違うことができないため、3時間ほとんど車が動かない。普段は東京から茅野まで2時間のところ、今回は16時間近くかかった。

本当は、九州高千穂の夜神楽で、BS朝日のロケが入っていたが、茅野から脱出できない。幹線道路も大渋滞。あずさは相変わらず止まっている。急遽とりやめにしてもらった。こんなことは初めて。初めて仕事をキャンセル。えらいことである。

まいった、まいった。まあ、長く生きているとこういうこともある。

鎌田写真館の写真(3枚)は、豪雪の3日後の朝。
これだけの雪をかくのは、家族はとても大変。家族も地獄のような毎日だったようだ。

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鎌田写真館~雪・雪・雪

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2月14日、全国的に大雪に見舞われました。
岩次郎小屋の周辺も、雪、雪、雪。
雪かきをした道の両側は、雪の壁です。

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2014年2月16日 (日)

3/12講演会のお知らせ

「こわせない壁はない 人生が新しくなる33の心得」刊行記念

人生が新しくなる5つの習慣
~“すき間”が壁をこわす! 鎌田實が、心の健康法を教えます~

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鎌田自身や33人の壁をこわす体験を書いた「こわせない壁はない」(講談社)の刊行を記念して、常識や思い込み、仕事、人間関係を取り巻く壁をいかにとりのぞくか、心を変えるヒントを語ります。

◇日時 2014年3月12日(水)19時~20時30分

◇会場 東京・丸善 丸の内本店3F日経セミナールーム

◇参加方法 丸善丸の内本店和書あり場各階カウンターにて、「こわせない壁はない」ご購入の方先着100人に整理券を配布いたします。

◇問い合わせ 丸善 丸の内本店 03-5288-8881(9.0-21.0)

ぜひ、講演を聞きに来てください。

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2014年2月15日 (土)

お知らせ

チョコ募金は、おかげさまでほぼ完売となりました。
たくさんの方にご協力いただき、ありがとうございました。

在庫がごくごくわずかになりましたので、Webサイト、電話、ファクス、郵送による受付は終了いたしました。
19日まで東京・ギャラリー日比谷で開かれている絆ぐるぐる展http://www.jim-net.net/event2/2014/02/post-13.php )の会場などでは、チョコ募金を受け付けております。

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JIM-NETのこれまでの10年を振り返る絆ぐるぐる展の展示の様子

    ◇     ◇    ◇   

来週17日から5日間、「高嶋ひでたけのあさラジ!」(ニッポン放送)、朝5時50分からのラジオ人間ドックで鎌田が健康について語ります。
テーマは、五輪選手に負けない身体を強くする食事です。

ぜひ、お聴きください。

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2014年2月14日 (金)

鎌田實の一日一冊(195)

「ブラック企業VSモンスター消費者」(今野晴貴、板倉昇平著、ポプラ新書、819円)

昨年は「ブラック企業」という言葉が流行語になったが、
「ブラック企業」で大仏次郎賞をとった今野さんの最新作だ。

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今回の本も、極悪クレーマー(消費者)が会社をブラック化するという。
ブラック企業は労働者だけでなく、消費者をも食い殺す。
「おもてなし」という言葉が流行しているが、この「おもてなし」が社会をブラック化する?
なかなか刺激的で面白い本だ。

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2014年2月13日 (木)

危うい空気

日本の流れがおかしい。
NHKの籾井会長が、とんでもないことを発言しているが、
安倍政権から送り込まれた経営委員の長谷川三千子氏は、1993年、拳銃自殺した右翼団体の元幹部を礼賛する追悼文を書いている。
百田尚樹氏は都知事選のある候補を応援し、そのなかでほかの候補は「人間のクズみたいなもの」と批判した。
考え方が違う人のことを「クズ」と表現するなんて、とんでもないことだ。
この人の本を、「日曜はがんばらない」で村上信夫さんが何度か絶賛していたが、ぼくはいつも「好きじゃないな」と答えていた。
「中国・韓国の顔いろを見ながら政治をする人は不必要、彼らは売国奴」などというのは、大人げないのではないか。

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これではとても外交にならない。
お互いが、相手の身になりながら、ぎりぎりの○に近い△を見つけることが、日本海を取り囲んだ地域の顕在した危機を防ぐ方法である。
日本はもっと穏やかに、大人になりながら、いつかわかってもらえると信じて、文化や観光で交流していることが大事だと思う。

なんか、このごろ日本の流れがあまりにも危ない感じがしてしかたない。
アベノミクスで、ぼくたちの膨大な税金を使ってのカンフル剤を打って、見かけ上、経済がよくなった空気を作っているが、
その間に、やりたいことをやっちゃえという、子どもじみた安倍さんに同調する人たちが多くなっているのでは、と心配だ。

中国や韓国とも、もう少し理解し合うことはできると思う。
外交が外交としての機能を回復するため、国民も少し大人になる必要があるのではないかと思う。

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2014年2月12日 (水)

中東に兆し?

イスラエルのペレス大統領が、イランの指導者ロウハニ氏を敵とみないと発言し、イランと交渉する用意があることを示した。
イスラエルの孤立を避け、融和政策に転じるべきと考えているようだ。
しかし、右派のネタニヤフ首相がいるかぎり、なかなかペルス大統領の力で方向を変えるはの簡単ではないだろう。
93年のオスロ合意を結実させ、ノーベル平和賞を受賞している男だ。
力はある。
ただ、90歳という年齢的問題がある。
パレスチナ和平に関しても、入植地の新規建設ををやめるべきと言っている。
イスラエルで、一定の権力をもった人間がこういう発言をするのは久しぶりだ。
とてもいいこと。

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こういう発言をしていれば、パレスチナ側も憎しみが減る。
何度もパレスチナに行ったが、両者の間にある憎しみは、ユダヤ教とイスラム教の宗教の違いではない気がする。
イスラエルが次々に暴力的に入植地を広げていることに、パレスチナは怒ってテロを行っている。

イランとイスラエルが話し合いのテーブルにつけば、世界の平和を一段すすめることになる。
日本海をめぐる、中国と韓国、北朝鮮、日本の関係。
そして、エジプトからシリア、イラクにかけてのアラブの動き。
これらの地域で、安定をどうつくるか。
話し合いができるようになれば、世界はずいぶん穏やかになると思う。
どこも難しいが、一歩前進を感じさせるぺレス大統領の発言だった。

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2014年2月11日 (火)

チョコ募金あとわずか

チョコ募金残り657個になりました。
お電話で注文の場合2月12日まででしたら、2月14日までにお届けできます

03-3209-0051 までお電話ください。
JIM-NETの高田馬場の事務所にお越しいただくと、その場でチョコをゲットできます。

バレンタインデーには間に合いませんが、引き続きネットでの申し込みはこちら↓
http://www.jim-net.net/choco/

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イラク戦争・福島原発事故・シリア内戦
JIM-NETの10年「絆ぐるぐる展」
2月14日-19日、ギャラリー日比谷で開催

 
2004に立ち上がったJIM-NETも間もなく10年。
ここまでやってこられたのも、チョコ募金に皆さまが協力して頂いたおかげです。
バレンタインデーの2月14日から19日まで、日比谷でチャリティ展を開催することになりました。
いままでのチョコ募金のパッケージや原画を展示しながらJIM-NETの10年を振り返ります。

http://www.jim-net.net/event2/2014/02/post-13.php

日時:2月14日(金)ー2月19日(水) 11:00-19:00(最終日は17:00まで)
会場:ギャラリー日比谷  東京都千代田区有楽町1-6-5 ギャラリー日比谷ビル    
    会場直通電話 : 03-3591-8948 

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JIM-NETのチョコパッケージや原画の展示、チョコレートの原材料のカカオ豆なども特別に展示。
アレッポ石鹸や、JIM-NETのチャリティグッズの販売もあります。
会場(3F)では以下のイベントを行います。

2月14日 
「バレンタイン・カフェ」1:00-3:00
 チョコ募金できます!フェアトレードコーヒーを飲みながら、チョコのお話
 鎌田實の「がんばらないトーク」(1.30-2.30)

2月15日、16日
 シリア・カフェ(終日)アラブのアレンジつまみとハーブティを飲みながらソフィアン氏によるウードの演奏。
(1回目15:00~ 2回目17:00~)

 シリア支援報告会 15日:17:15 佐藤真紀+イラクとスカイプでつなぎます。
 シリア支援報告会 16日:17:15 佐藤麻衣子「トルコでの難民支援」 


ぜひ、会場にお越しください。

 

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2014年2月10日 (月)

また不正

製薬会社のノバルティスファーマは、高血圧薬のデータ改ざん問題により、二度と不正操作を行わないよう再発防止策を公表していた。
だが、また白血病治療薬の副作用を調べる研究で、問題が浮上した。

医師から社員に、臨床研究に参加した患者さんのアンケートを手渡ししていたという。
本来は、臨床研究を統括する東大病院の事務局にファクスで送ることが決められていたが、
社員が直接、運んだ可能性があるという。
なんという会社なのだ。

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患者の個人情報であるアンケートを、製薬会社の社員に渡してしまう医師も医師だが、
きちんと管理できない東大病院もおそまつ。

こんなことがあると、医療への信頼がゆらぐ。
新薬や新しい治療など、最先端の研究をしている人たちは、企業にかきまわさず、背筋をぴんと張ってほしい。

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2014年2月 9日 (日)

ノロウィルスから身を守る

ノロウィルスによる感染症が流行している。
感染から身を守るには、次のポイントをおさえておきたい。

1、手洗いが大事

外から帰宅したとき、食事をつくるとき、食べるとき、トイレのあと、念入りに手洗いをしたい。
指の間や爪の間なども注意して洗うこと。
排便後、10枚のペーパーで拭いたとしても、ウイルスが手にうつるというデータがある。
シャワートイレに乾燥機がついていれば、拭かないで、乾かすというのも方法だ。

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2、食べ物には、リスクがあると考える

ノロウイルスは、85度以上を1分半以上で死滅する。
しかし、加熱しても、食品の中などは温度が上がらないこともある。
使った包丁やまな板は、塩素系漂白剤で消毒する。

3、アルコール消毒はほとんど効かない

消毒するならば、塩素系漂白剤がいい。
2リットルのペットボトルに水を入れ、そのキャップ8杯分の塩素系漂白剤を入れてよく混ぜる。
それに、包丁やまな板などをつければ、短時間でも効果がある。
子どものおもちゃなども、これがいい。

4、自分が感染源の可能性もある

ある研究で、食品に関係する人たちを対象にノロウイルスの保菌率を調べたところ、無症状だった人の7%にノロウィルスがみつかった。
不顕性感染である。
自分は症状がないからいいと思っても、知らないうちに、人にうつす可能性があるのだ。
だから、どんな人も、手洗いは徹底しなければならない。

食品、給食関係者、家庭で料理をする主婦、みんな同じように注意が必要だ。
手洗いを徹底し、ウイルスの蔓延を防ごう。

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2014年2月 8日 (土)

チョコ募金あと2500個

おかげさまで、あとわずかになりました。

本日、デモクラTVで、「世界がもし100人の村だったら」の池田香代子さんが、チョコ募金のことを話してくれるそうです。
池田さんは、ぼくの高校時代の同級生。
いつも助けてもらっています。

アルソア化粧品の人たちがたくさん応援してくれました。
いろんな方々が応援してくださっています。

水口さんという教師をしている方もすてきな応援をしてくださいました。
息子さんの結婚式で、引き出物としてチョコ募金のチョコを活用してくれたのです。
若い二人と、ご両家の幸せのおすそわけです。

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T_0953 幸せのおすそわけに、チョコ募金のチョコレート

一足先に、心に春一番が吹きました。
あたたかい春風が、絆ぐるぐる回っています。

バレンタインも目前。
最終コーナーに差し掛かりました。
ぜひ、お早目にお申し込みください。

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2014年2月 7日 (金)

宮古第一中学で授業

花巻のやぶ屋で、イクラおろしそばを食べた。
宮沢賢治が、ここのてんぷらそばとサイダーが好きだったという。

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ポプラ新書の講演のために、福島、仙台、郡山と一日3か所ので書店を歩いた。
その翌日は、宮古市にわたり、宮古第一中学で授業をしてきた。
この中学とは、骨腫瘍の生徒から手紙をもらったのが縁で、交流がある。

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授業していると、子どもたちがぼくの言葉を受け止めてくれ、そのあとは、山のように質問があふれる。
素直で、頼もしい子どもたち。
勉強することや、人のために生きることの大切さを、それぞれのレベルで理解してくれているようだ。
子どもたちの成長を感じることができ、授業をするぼくも楽しくなる。
きっとまた、今年はもう一度くらい、この学校を訪ねることになるかもしれない。

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2014年2月 6日 (木)

陸前高田へ

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まだまだ復興とは言えないが、トラックなどの往来が多く、高台の造成がすすんでいる。
山を切り出した土は、海岸沿いの商店街になる地域のかさ上げとして使うめに、盛んに運ばれていた。

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ケアマネジャーさんと一緒に、仮設住宅で生活する89歳のおじいちゃんに会った。
大工のおじいちゃんはボランティアをしているという。
花台やティッシュの箱などを丁寧につくり、みんなに配って喜ばれている。

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陸前高田の「朝日の当たる家」で、3回目の講演会&お昼ご飯の会。
「鎌田式健康ごはん」(マガジンハウス)のなかから、キノコのみそ汁と、キャベツと鶏肉のレンジ料理。
みんな、これがチンだけの料理か、おいしいと驚いてくれた。
ニンジンのまぜご飯も、好評だった。

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2014年2月 5日 (水)

告発の行方

アルツハイマー病の早期発見を目指す国家プロジェクト「J-ADNI(アドニ)」が、研究データの改ざんで揺れている。
告発があったにもかかわらず、その文書を、東大の教授で研究責任者に転送しているというからふざけたものだ。
これでは告発した人がさらしものになってしまう。

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教授は言い訳をしているが、どうも改ざんがあった可能性が高いようだ。
それを告発した人の人間性の問題にすりかえようとしている。
日本人がよくやるパターンだ。
レッテルを張る。
性格異常だとか、すぐに興奮するとか、勝手にレッテルを張る。

その検証を、教授がいる東大がするというから、またお笑いである。
結局、教授を守る検証になるのだろう。
これだから日本はどんどん二流の国になっていく。
エリートがおかしい。エリートはもっと凛としていなくちゃいけない。

研究というのは真剣勝負なはず。
ちょっとしたことでデータを変えてしまっていたら意味がない。
はたして告発の行方はどうなるかの。

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2014年2月 4日 (火)

満席御礼

先日、大竹まことさんのラジオで、2/19の講演会「憎まない生き方」の話をしたところ、たくさんの方から予約をいただきました。
おかげさまで、580人の予約が埋まり、ソールドアウト。

どうしたら世界を平和にできるかというテーマと、それでもやっぱり憎まないという個人の生き方について話そうと思っていましたが、難しいテーマなので、多くの人に聴きに来てもらえるか・・・と心配していました。
しかし、あれよあれよという間に満席になり、感謝です。

571_l 来日講演するアプエライシュ医師の著書「それでも、私は憎まない」(亜紀書房)

開演は午後7時ですが、少し前に永六輔さんや村上信夫さんらがステージに立ってくれます。
予約なさった方は、早めにお越しください。

『それでも、私は憎まない』の著者イゼルディン・アブエライシュ医師や、鎌田のサイン会もあります。

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放射能マップづくり

福島県内のある高汚染地域で、放射能マップづくりの検討をしている。
チョコ募金のおかげで、マップができれば、子どもたちを余分な外部被ばくから守ることができる。

Dsc_5551 岩次郎小屋は雪景色

福島県では「保養」という言葉に“アレルギー”があるようで、英語学習会やスポーツ交流会という名前だと、参加しやすいという声を聞いた。
名前はどちらでもいいので、とにかく子どもを県外に出せれるときには出す協力をJIM-NETがしていくことになった。
福島の子どもは運動不足で、肥満が目立ちはじめている。
気持ちが落ち着かないために、学習意欲も落ちているとお母さんたちから聞いている。
英語学習会などを通して、子どもたちが目をきらきら輝かすことができる機会を設けられたいいなと思う。

そのためにも、ぜひ、チョコ募金にご協力ください。

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2014年2月 3日 (月)

石巻でトークライブ

2月21日(金)、石巻のスペース千人風呂で、鎌田實のトークライブがあります。

震災後、千人風呂プロジェクトを中心になって担っていたクマさんがそのまま石巻に住みつき、商店街に人が集まるようにしてほしいと頼まれました。
そこで作ったのが、「スペース千人風呂」というオープンスペース。
ライブハウスのように使われていています。
鎌田の幸せホルモンの話のほか、ミニライブなど楽しい音楽もあるもよう。

20140221b_4鎌田 實トークライブ

「幸せホルモンを出せば元気になれる」

日時 2014年2月21日(金)午後7時~(開場6時30分)

会場 スペース千人風呂 
    
石巻市中央一丁目3-12

入場無料

問い合わせ 0225-25-5833

(←クリックすると、拡大します)

ぜひ、お近くの方は、聞きにいらしてください。
無料です。

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2014年2月 2日 (日)

幸せのおすそわけ

あるカップルが自分たちの結婚式で、チョコ募金のチョコを配りました。
やさしい二人です。

Jimnet2
Jimnet4

自分たちの幸せを大事にしながら、イラクや福島の子どもたち、シリアの難民の妊婦さんのことも考えています。
そして、自分たちを祝福し、支えてくれている人たちにも、幸せのおすそわけ。

1%はだれかのために生きる。
とても大事だと思います。

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2014年2月 1日 (土)

お知らせ

2月3日、「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(文化放送)に、鎌田が2時25分から出演します。
ポッドキャストで聞くこともできます。
http://www.joqr.co.jp/blog/golden-opening/

毎週日曜午前10時からの「日曜はがんばらない」(文化放送)。
認知度が高くなり、各地に講演に行くと「聞いています」とよく声をかけられるようになりました。

番組HPからパソコンで聞くことができます。
http://www.joqr.co.jp/kamata/

どうぞ、お聴きください。

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