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2014年2月13日 (木)

危うい空気

日本の流れがおかしい。
NHKの籾井会長が、とんでもないことを発言しているが、
安倍政権から送り込まれた経営委員の長谷川三千子氏は、1993年、拳銃自殺した右翼団体の元幹部を礼賛する追悼文を書いている。
百田尚樹氏は都知事選のある候補を応援し、そのなかでほかの候補は「人間のクズみたいなもの」と批判した。
考え方が違う人のことを「クズ」と表現するなんて、とんでもないことだ。
この人の本を、「日曜はがんばらない」で村上信夫さんが何度か絶賛していたが、ぼくはいつも「好きじゃないな」と答えていた。
「中国・韓国の顔いろを見ながら政治をする人は不必要、彼らは売国奴」などというのは、大人げないのではないか。

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これではとても外交にならない。
お互いが、相手の身になりながら、ぎりぎりの○に近い△を見つけることが、日本海を取り囲んだ地域の顕在した危機を防ぐ方法である。
日本はもっと穏やかに、大人になりながら、いつかわかってもらえると信じて、文化や観光で交流していることが大事だと思う。

なんか、このごろ日本の流れがあまりにも危ない感じがしてしかたない。
アベノミクスで、ぼくたちの膨大な税金を使ってのカンフル剤を打って、見かけ上、経済がよくなった空気を作っているが、
その間に、やりたいことをやっちゃえという、子どもじみた安倍さんに同調する人たちが多くなっているのでは、と心配だ。

中国や韓国とも、もう少し理解し合うことはできると思う。
外交が外交としての機能を回復するため、国民も少し大人になる必要があるのではないかと思う。

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