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2014年2月12日 (水)

中東に兆し?

イスラエルのペレス大統領が、イランの指導者ロウハニ氏を敵とみないと発言し、イランと交渉する用意があることを示した。
イスラエルの孤立を避け、融和政策に転じるべきと考えているようだ。
しかし、右派のネタニヤフ首相がいるかぎり、なかなかペルス大統領の力で方向を変えるはの簡単ではないだろう。
93年のオスロ合意を結実させ、ノーベル平和賞を受賞している男だ。
力はある。
ただ、90歳という年齢的問題がある。
パレスチナ和平に関しても、入植地の新規建設ををやめるべきと言っている。
イスラエルで、一定の権力をもった人間がこういう発言をするのは久しぶりだ。
とてもいいこと。

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こういう発言をしていれば、パレスチナ側も憎しみが減る。
何度もパレスチナに行ったが、両者の間にある憎しみは、ユダヤ教とイスラム教の宗教の違いではない気がする。
イスラエルが次々に暴力的に入植地を広げていることに、パレスチナは怒ってテロを行っている。

イランとイスラエルが話し合いのテーブルにつけば、世界の平和を一段すすめることになる。
日本海をめぐる、中国と韓国、北朝鮮、日本の関係。
そして、エジプトからシリア、イラクにかけてのアラブの動き。
これらの地域で、安定をどうつくるか。
話し合いができるようになれば、世界はずいぶん穏やかになると思う。
どこも難しいが、一歩前進を感じさせるぺレス大統領の発言だった。

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