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2014年5月

2014年5月31日 (土)

「感動募金」キックオフ!


試合をみて、感動したら募金!
サッカーW杯まであとわずか。
世界中から勝ち抜いてきたすばらしい選手たちが、感動のプレーを見てくれることだろう。
そこで、JIM-NETでは、感動を形あるものに変えてもらおうと、「試合をみて、感動したら募金」キャンペーンを呼びかけている。
募金は、6/20の世界難民の日にちなみ、イラクのファルージャやシリアから避難している小児がんの子どもたちが病院に通うための交通費などに充てさせていただく予定だ。
ぜひ、ご協力ください。
募金の方法はこちら↓


小児がんの子どもたちに日本代表のユニフォームを送ろう
イラクは予選で敗退し、出場できなかったが、多くのイラク人は親日的。
ぼくらが10年間、応援してきたアルビルやバスラ、パグダッドの人たちは、「ガンバレ日本」と応援してくれている。

Fb39b120s 前回の南ア大会のときに、日本代表を応援するイラクのがん患者と家族たち。このときはユニフォームが1着しか買えなかったので、合成写真です。

JIM-NETが支援しているアルビルの病院には、シリアからの避難民や、戦闘が続くファルージャからの子どもたちもやってくる。
小児がんの子どもたちに、ぜひ、日本代表のユニフォームを着て応援してもらおうと思うので、
中古品(もちろん、新品でもOK)をお送りください。
締切は6/10まで。
送付先 JIM-NET東京事務局
〒171-0033 東京都豊島区高田3-10-24 第二大島ビル303
電話 03-6228-0746

サッカーを応援しながら、病気や戦争、貧困で苦しんでいる子どもたちを応援してください!!

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2014年5月30日 (金)

ドリームフェスティバルinハワイ②

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マウナケアは標高4205メートル。
富士山より400メートルほど高い。
常夏の島ハワイだが、ハワイ島は標高差によって、気温がずいぶん違う。
5月末で、ちょうど桜が咲いていた。
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筋委縮症の谷沢さんも元気に参加した。
前回のドリームフェスティバルでの様子を、ぼくがブログで書いてから、有名になってしまった。
学校や地域から、命の話や障害者の思いについて話してほしいといわれ、
月2回ほど講演して歩いているという。
だれかのために役に立っていることが、とても張り合いになっているという。
いっとき、寝たきりになりかかった。主治医も匙を投げかけたが、
「もう一度、旅をしよう」と思って、リハビリに挑んだ。
なんとか元気になり、また講演を引き受けて、子どもたちに命の大切を伝えている。
嚥下や発声の機能が低下しつつあるものの、常に前に向いて、毎日を丁寧に生きている。
年に何回か、楽しいことをすることも、元気の源だ。
ぼくの知らない間に、諏訪中央病院にも行ってきたと聴かされ、驚いた。
みんな遠慮してぼくに声をかけてこないが、それぞれが自分流に旅を楽しんでいる。
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カマタも、大好きなパイナップルジュースに、ご満悦!

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2014年5月29日 (木)

ドリームフェスティバルinハワイ①

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5月22日から6日間、ドリームフェスティバルでハワイ旅行に行ってきた。
「夢をあきらめない 旅をあきらめない」を合言葉に、障害や病をもっていても、一緒に旅をしようというツアーだ。
ハワイは、これまで何度も来ているが、オアフ島が中心で、今回ははじめてハワイ島に来た。
ハワイ島では、世界遺産のキラウエア火山の溶岩を楽しめる。
1983年、村をまるごと溶岩で押し流してしまったが、マグマは今も赤く見える。
火山の女神ペレが今もときどき暴れているのだ。
「女神ペレが私の家を食べたがっている。女神に食べてもらうしかしょうがいない」
被災したハワイアンの言葉は、なんともすごい。

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ドリームフェスティバルも、国内外合わせて19回目。
常連さんたちも多い。
北海道から、子どものときの交通事故で、障害を負った若い女性がやってきた。
うれしい再会である。
旅をしてから、元気になりつつあるという。
お母さんが付き添いで来ていたが、「いずれは一人でもできるように」と意欲的だ。

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参加者はみんな元気。
朝9時から夜10時まで、四国の6割くらいのハワイ島を、ニコニコしながら一周した。
88歳の高齢者を先頭に、みんな障害や病に負けていない。
こういう姿を見ると、10年続けてきてよかったと思う。

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2014年5月28日 (水)

鎌田劇場へようこそ!(167)

「ジプシー・フラメンコ」

美しい映画だ。
伝説のフラメンコダンサー、カルメン・アマジャは、50年前に50歳で亡くなった。
その血をひくの踊り手たちと、バルセロナのロマの生活を描き出すドキュメンタリー。
ロマは、民族的にはインドで発祥し、放浪の民となった。
安住の地が見つからず、アラブや北アフリカ、スペイン、ポルトガルなどの地中海沿岸の国々・・・に広がっていく。
だからだろうか、フラメンコの音楽には、何となくインドや北アフリカの音楽をほうふつさせるものがある。
世界がつながっていることがわかる。

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社会の底辺で生きてきた彼らは、母から娘へ、父から息子へと伝えながら、その熱い血をフラメンコに刻みつける。
映画では、カルメンの血とフラメンコを引き継ぐ、ある母と娘の姿を追っている。
カルメンの古い映像と、現代を生きる母娘のフラメンコの映像が重なり、
文化がどのようにして継承さてれいくのか、感じ取れる。
それにしても、フラメンコの旋律と踊りは、悲しく、強く、熱い。

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2014年5月27日 (火)

鎌田實の一日一冊(204)

「ピッケルとヴィーゼ」(早坂義征著、水茎舎)

長野県の原村は、子どもや高齢者の医療費を無料にするなど、保健、福祉、医療を重視している。
人口7500人の小さな村だが、東日本大震災で被災した南三陸を支援。
村の職員2人を長期派遣したり、定期的に南三陸の人たちを村に招待したりしている。
ぼくが諏訪中央病院のCEOをしていたときには、清水村長には病院の副管理者としてたいへんお世話になった。
清水村長は今4期目。
この本は、清水村長の登山家としての足跡をえがいている。
エベレストなど、世界の名峰を7回制覇している。
著者も、原村在住。
ローカルな本であるが、なかなかおもしろい本である。
ちなみに、原村図書館では、6/11まで「早坂義征の世界」としてこの本を展示している。

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2014年5月26日 (月)

鎌田劇場へようこそ!(166)

「365日のシンプルライフ」

フィンランドの断捨離の映画。
青年が失恋をきっかけに、モノに囲まれた生活をリセットして、実験生活を行った。
ルールは4つ。
1、自分の持ち物すべてを倉庫に預ける。
2、一日に一個だけ倉庫から持ってくる。
3、一年間、続ける。
4、一年間、何も買わない。

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自分の持ちモノを一つ一つ数える。
この青年は、フォークや靴下、ペン、DVD・・・など、数えると約2万点あった。
そのなかで、どうしても必要なモノは100点、人生を楽しむためのモノは100点と気づく。
身のまわりには、たくさんのモノがあふれているが、自分の幸せには結びついていない。
それどころか、モノに支配されている場合もある。
モノを捨てるという行為は、実は自分にとって大切なものを見つけることだ。
自分の生活とモノを見直してみたくなる、なかなかいい映画である。

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2014年5月25日 (日)

野菜たっぷり

鎌田家の夕食。
この日は、野菜の鍋。
きのこ、アスパラ、なす・・・など、ポン酢とごまでいただく。
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B級グルメ大好きで、炭水化物が多くなりがちだが、家の食事でリセット。
糖酸化物は動脈硬化やがん化を起こすので、できるだけこがさない調理法のほうがいい。

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2014年5月24日 (土)

鎌田實の一日一冊(203)

「上野千鶴子の選憲論」(上野千鶴子著、集英社新書、799円)


上野千鶴子さんのお友だちが、諏訪中央病院に入院していたことがある。
それがきっかけで、ときどき本を贈ってくださる。
上野さんは、八ヶ岳の反対側に別荘をもっていて、ぼくの住む茅野からは車で40分くらい。
冬にはスキーを楽しんでいるという。
まだ一緒にスキーをしたことはない。
お会いしたのは一度、新聞での対談だった。

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この本のなかに、ふつうの人が書いた憲法前文が紹介されている。
10年以上前、「夢の憲法前文をつくろう」という月刊誌の企画があり、審査員をつとめた上野さんが優秀賞に選んだ17歳の女の子の憲法前文が載っている。
この憲法前文の全投稿は、「私たちが書く憲法前文」(大塚英志著、角川書店)という一冊にもなっている。
今、それを読み返し、上野さんは改憲をするとすれば、こんな前文がいいという。
「まったくもってタイシタコトのない世界的にみてソコソコの国がいい。
立派な国にしていこう! とかいうけど
立派だからいいなんて
いったいだれが決めたんだか・・・。
(中略)
世界なんていう単位で
立派で一番! になる必要はあるのか。
私たちから見ていちばん幸せになれる国。
そうなる必要は大いに
あり。
(中略)
何か文句でもあるかね
今の私は「これ」で幸せなんだけど」
17歳の女の子が書いた憲法前文だ。
ぼくの「下りのなかで上りを生きる」(ポプラ新書)の論調にちょっと近い。
最近、憲法をめぐり、解釈か改憲かとかまびすしいが、
非武装をやめて、ふつうの国になる必要があるのか、とぼくは大いに疑問に思っている。

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2014年5月23日 (金)

リベラルアーツ

下北沢にある好奇心の森「ダーウィンルーム」というところに行ってきた。
「久米書店」(BS日テレ)の収録のためだ(放送日については、後日お知らせします)。
書籍や標本、文房具、雑貨などを販売し、コーヒーも飲めるカフェもあるおもしろい空間。
ワークショップなども開催されている。
1月には、JCFの理事の国井さんが、「黄色い屋根のチェルノブイリ、白い雪のイラク」と題して講演している。

140516___5 ダーウィンルームの外観

このユニークな空間の理念は、教養の再生。
教養、リベラルアーツとは、「人を自由にする学問」である。
評論家の故加藤周一さんは、自動車をつくる技術や操縦する技術とは違い、自分がどこへ行くのか、なぜ生きるのかということを決めるために必要なものが教養(リベラルアーツ)だ、という意味のことを言っている。
居心地のいい空間。
下北沢に行ったら、ぜひ寄ってみてください。

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2014年5月22日 (木)

鎌田劇場へようこそ!(165)

ハミングバード
ハミングバードとは、アフガニスタンで使用された無人偵察機の通称。
敵の行動だけでなく、味方の兵士の行動も監視している。
主人公は、仲間が戦車のなかで殺された報復に、敵を血祭りにあげる。
その行動も、ハミングバードは見ていた。

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主人公は心を傷を負い、帰国したが、社会復帰できない。
しかも、自分を戦場に送り出した自国から、戦場でのあの殺戮行為を問われる。
戦争がもっている二重のワナ。
主人公の行動は正義なのか、罪なのか。
悪とは何かが見えてくる、なかなかうまい仕掛けだ。
尼僧がいい役をしている。
子どものころひどい目に遭い、傷を抱えている彼女。
さらにアフリカの最貧国へ旅立っていく話はよくできていると思う。
アクション映画が好きな人にはおすすめである。
主人公を演じたジェイソン・ステイサムがかっこいい。
6/7~ロードショー。

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2014年5月21日 (水)

人との距離

ある木曜の夜7時。
日テレの生出演が終わった後、メイクを落とし、新宿へ。
15分ほど時間があったので、ゴキブリ横丁へ行き、大好きな焼きそばと餃子を食べた。

隣に座っていた知らないお客さんから、鎌田先生、と声をかけられた。
学校の先生ということで、今ちょうど、尊厳死についてのぼくのエッセイを教材にしているところだという。
生徒たちに見せたいと、その場で記念撮影した。

1405101_ 福岡で食べた博多ラーメン。とんこつ味で、山盛りのねぎにしょうがとごまをたっぷり入れて食べた

もう一人の女性も、「あーら、鎌田先生」と。
ラジオファンらしく、永六輔さんのラジオをよく聞いていて、ぼくが時々出るのを楽しみにしているということだ。
ラーメン、焼きそば、お好み焼などのいわゆるB級グルメのお店は、人と人との距離が近い。
人と人の関係が近いことは、うっとしくもあるが、うれしくもある。
こうやって、つながりのなかので生きていることを確認できる瞬間である。

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2014年5月20日 (火)

納得できない

めちゃくちゃな形で、集団的自衛権の行使を認めさせようとしている安倍首相。
納得できない。
憲法が存在している意味がなくなってしまう。
ぼくは、憲法を簡単に変えることに対して反対だが、
それでも立憲国家ならば、きちんと国民と議論すべきである。
諮問機関の、安保法制懇談会のメンバーはほぼ全員、改憲に対して前向きな人たちである。
安倍さんの私的諮問機関だから、メンバーの選定は自由になるのである。
だが、国のカタチを変える可能性があるのに、ある色がついた人たちだけを集めて議論させ、
そこから出てきた答申を受けて、首相がやりたいことをやるというのは、誤った方法ではないか。

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しかも、法制懇の委員ですら、答申までの議論は十分ではなかったという。
行われた議論は5回。原案の書類は、秘密が漏れないように配布されなかった。
そして、首相の気が変わると、集団的自衛権の行使の内容も変わっていった。
自分で選んだメンバーに、民主的な議論を十分にさせていない。
今回の答申の内容は、もっと過激で、集団的自衛権の全面解禁を目指していたらしい。
安倍首相はそれを受けて、自分はそれほど過激ではないと国民にアピールしながら、自分のやりたいことをしようとする。
なんともむちゃくちゃな人だ。
安倍さんには、池田勇人首相について勉強してもらいたい。
彼は、1960年に首相になり、まず憲法を変えないと宣言する。
モットーは寛容と忍耐。
料亭での宴会には出ず、ゴルフもやらなかった。
同時にも所得倍増論を展開し、4年間でほぼ2倍、10年間で3倍近く上げた。
特に、低所得者のほうが伸び率が高く、3倍以上になったという。
今、日本の経済は決して本格的な回復に向かってはない。
アベノミクスで成長戦略をやろとしているなら、ここにエネルギーをそそぐべきだ。
国民がいちばんやってもらいたいことをやるべきであり、国論を二分するテーマを、むちゃくちゃな手法で強引におしすすめることではない。
いま一度、池田勇人の政治的舵取りを見直してみてはいかがだろうか。

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2014年5月19日 (月)

鎌田塾

40年前、地域のショクカイさんたちと健康づくり運動を行ってきた。
年一回の鎌田塾は、若い医師や研修医たちに、地域の人たちの食の工夫を知ってもらう機会だ。
今回も、地域の女性たち約20人が、15品目もの料理を作って、歓待。
若い医師や研修医約50人は、寒天や野菜、オメガ3の体にいい油など、健康を考えた家庭料理の知恵に感心しながら、おいしくいただいた。

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写真のぼた餅のようなものは、ごはんを半殺しにして、エゴマをまぶしたもの。
エゴマには、オメガ3のいい油が含まれている。
クルミにもたっぷり含まれているが、このごろ手に入りにくくなった、とか。
野菜の白和えには、その貴重なクルミが入っていた。

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諏訪中央病院には、全国から研修医が集まってくるが、研修が終わった後も残ったり、経験を積んで戻ってくる医師が多い。
その理由の一つは、地域の人たちが自分たちの健康やくらしを守っていきたいという思いや、おもてなしの心に触れたからではないか。
今週木曜には、「八ヶ岳山麓映像日記」にアップする。
若い医師や研修医、ショッカイさんたちの声も紹介する予定だ。
楽しみにしていてください。
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お知らせ
5月21日夜10時から、BS-TBS「関口宏の人生の詩」に鎌田實が出演します。
ご覧ください。

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2014年5月18日 (日)

鎌田劇場へようこそ!(164)

ビヨンド・ザ・エッジ~歴史を変えたエベレスト初登頂
とにかく映像がすごい。3D。
1953年、世界中のクライマーが繰り返し失敗してきた山に、イギリス遠征隊が成功する。
遠征隊の第二アタック隊である、エドモンド・ヒラリーとシェルパのテンジンだ。
壮絶な山との戦いを描いている。
ヒラリーの言葉がかっこいい。
「我々が征服するのは、山ではなく、自分自身である。
何かをなしとげようとするときヒーローである必要なんてない。
目標に到達しようとする強い意志があればいいんだ」

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後半、頂上まであと120メートルというところで、ヒラリーは体力の限界が近づき、雪崩の不安を感じた。
そのとき、進むべきかと訪ねたヒラリーに、シェルパがこう答える。
「あたなのお好きなように」
1年前、シェルパのテンジンは、スイスの登山隊に加わり、頂上まであと350メートルというところで悪天候のため引き返した。
テンジンの言葉に押されて、ヒラリーは突き進む。
山の好きな人は、見ておかなければいけない映画だと思う。

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2014年5月17日 (土)

看護師の離職をどう防ぐか

5月12日はナイチンゲールが生まれた日。
今年は17日までの1週間が、看護週間だ。
現在、看護師の数は154万人。
2025年には、200万人の看護職員が必要といわている。
これから46万人を増加させるにはどうしたらいいか。

14042121___1 水仙が咲く岩次郎小屋の庭

「ニュース・エブリィ」(日本テレビ系)の取材で、葛西昌医会病院に行ってきた。
ここではかつて、離職率が41%と高い時期があった。
そのときに若い看護部長が誕生。
その人が中心になってワークライフバランスを重視するように方向転換した。
慢性的看護師不足を改善するたため、それぞれの生活にあったシフトを組むようになったのだ。
小さな子どもの子育て中のため、4時間しか働かない人もいる。
子どもの帰宅時間に合わせて、夕方4時に仕事を終える人もいる。
この4時という時間は、病棟ではものすごく忙しい時間。
医師からの夜間の指示が上がってきたり、検査や治療が行われたり、翌日の申し送りを徹底したり、とてんやわんや。
この時間に、働かない人がいるというのは実はつらい。
同時に、この病院ではサンキューカードを作り、看護師たちの意思疎通を図るようにした。
深夜や正月など、入りにくい時間帯にシフトを入れてくれた看護師さんに感謝の言葉を伝えている。
お互いに感謝の言葉をやりとりすることで、この病院の離職率は14%になった。
あたたかな言葉はどこでも大事だ。

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2014年5月16日 (金)

ゲストは竹本住大夫さん

5月18日の「日曜はがんばらない」(10.0~、文化放送)は、人形浄瑠璃文楽の人間国宝、竹本住大夫さんをゲストに迎えてお送りする。
今年89歳の住大夫さんは芸の道68年、今開催中の公演を最後に引退を表明されている。

Photo ゲストの竹本住大夫さんを囲んで

2年前の夏、脳梗塞に倒れ、執念の舞台復帰を果たした。
リハビリの日々や、芸の道への真摯な姿勢、兄とも師とも慕う故・高田好胤さんから贈られた言葉、引退を決意した思い・・・などを語っていただいた。
ぜひ、お聴きください。

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2014年5月15日 (木)

不信感

麻生太郎副総理兼財務相が、原発をもつ電力9社からパーティー券を水面下で買ってもらっていたことがわかった。
政治資金法の報告義務がない20万円以下を、各社が分割して購入。
10年以上前から続いていたという。

1405032__ 赤いチューリップが咲く諏訪中央病院の庭

安倍内閣は、原発再稼働をすすめているが、その閣僚が電力会社とのつながりを隠そうとしている。
こういう人たちが、国論を二分するようなエネルギー問題に対して、どんなジャッジを下すのか。
だいたい麻生さんは、潤沢な資金をもつ総グループのリーダー。
汚いお金をもらう必要なんてあるのか。
製薬会社からお金をもらう、医学部の教授という構図と同じだ。
こんなことをしていては、子どもの教育によくない。

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2014年5月14日 (水)

鎌田写真館~見る春、食べる春

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富士見から見た桜

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たらの芽のてんぷら

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2014年5月13日 (火)

サイン

京都で、一澤信三郎さんにごはんをごちそうになりました。
東京の友人が、信三郎帆布の袋にサインをしてほしいということで、こんなサインをしてみました。

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2014年5月12日 (月)

幸せな絵本

読書メーターというサイトに、「ほうれんそうはないています」(ポプラ社)が加わった。
「予想外の内容に思わず泣きそうになった。農業従事者の端くれとして胸につきささるものがあった。
子どもたちだけでなく、大人にも読んでほしい一冊」という感想が書かれている。
ある画家の方からは、「鎌田さんがおっしゃるように、この絵本は長谷川さんじゃなきいけないと思います。
長谷川さんらしいのどかな絵のタッチで、そののどかな絵のなかに怒りや悲しみが存在しているのが伝わります」と感想をいただいた。
「ずっととっておきたい絵本」「たくさんの人に読んでいただきたい」・・・
ツイッターなどでも、さまざまな感想をいただいている。
たくさんの方々に受け入れられ、幸せな絵本だ。

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「ラジオ版学問のススメ」のパーソナリティ蒲田健さんと。
近日、鎌田も番組に出演する予定だ。

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2014年5月11日 (日)

鎌田写真館~桜

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桜前線が、蓼科の山の上のほうにも到達。
数日前に見ごろを迎えました。

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2014年5月10日 (土)

納豆

通販生活2014夏号で、夏バテ対策として、納豆を紹介している。
「安全でうまい、本物の納豆」を目指してきた、やまぐち発酵食品の納豆12種詰め合わせがすごい。
豆は、十勝本別産で、黒大豆や大粒、小粒とさまざま。
黒大豆は、ポリフェノールが豊富。
粘りは少ないが、黒大豆の味をしっかり感じる。
ごはんにかけず、そのまま食べてもおいしい。
詰め合わせでは、黒大豆のほか、こくのある「大袖の舞い」、ねっとりとして普段は食べられない「倉掛納豆」など、いろいろな納豆の味の違いを楽しめる。

1404213___1 先月下旬の高遠の桜

通販生活は180円。
読み物としても、充実している。
おすすめの本として、「それでも、私は憎まない」(イゼルディン・アブエライシュ著、亜紀書房)が紹介されている。
イスラエルの攻撃によって3人の娘を目の前で殺された医師の「憎まない生き方」が、美しい日本語で書かれている。
ぼくたちJIM-NETのイラク医療支援活動は、通販生活の読者である8万7000人もの方がたからご支援をいただいてきた。
その金額は、10年間で約1億9900万円にもなる。
今後は、福島県の子どもの甲状腺検査や体内被ばくの検査を無料でしている、公益財団法人震災復興支援放射能対策研究所を応援してくれるということだ。
本当に感謝である。
通販生活、ぜひ、お読みください。

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2014年5月 9日 (金)

鎌田實の一日一冊(202)

「動物たちのビックリ事件簿」1~4(宮崎学著、農村漁村文化協会、各2592円)

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動物たちはおしろい習慣をもっている。
竹藪に顔を出す、たけのこまっ先にとっていくのは?
ベランダからハンガーを盗んだのは?
木の幹に穴をあけたのは?
鶏のえさをよこどりするのは?
木の皮をバリバリはいだのは?
その正体が、宮崎学さんの一瞬を切り取る写真で明かされる。

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1巻 春の野山で大いそがし
2巻 夏の夜のふしぎなできごと
3巻 実りの秋のごちそうバトル
4巻 冬にみつかるおもしろサイン
四季ごとの動物たちの行動を、写真と文でなぞときしている。
真夜中、部屋にあるリンゴを食べたのは、換気扇の穴をくぐりぬけて侵入したテンだった。
テンは立ち上がると、小学生3、4年くらいの背丈になるが、そんな大きな動物が換気扇の羽と羽の間を抜けてくるというからおもしろい。

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2014年5月 8日 (木)

おいしい交流

南相馬の高橋さんから、たくさんのイチゴをいただきました。
家族で相馬のイチゴ狩りに行ったとのことです。
見た目も美しいのですが、とても甘くておいしい。
ただ甘いのではなく、自然の酸味がある大甘のイチゴです。

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おいしいもののおすそわけ。
うれしいです。
                                             ◇ 
先日もお知らせしましたが、5/11、茅野市の宮川寒天蔵で、石巻復興市があります。
石巻大川地区の人たちが、お世話になったお礼にと、たくさんの牡蠣を持ってやってきます。
おいしい牡蠣を格安で、いただくことができます。
楽しいです。
ぜひ、来てください。
震災後、諏訪中央病院とJIM-NETは協力して石巻に支援に入り、大川地区三反走りの方や仮設住宅の方たちの支援を行ってきました。
若手の医師はなんと1年間、海岸沿いの流された病院に代わってできた仮設診療所を交代で守り続けました。
石巻市内の2か所にお風呂を設営し、延べ5万4000人の方に入っていただいたりもしました。

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こうした支援を通して、石巻からも茅野に遊びに来ていただくようになりました。
また、茅野市内の東部中学では、ぼくや奥医師が講演をしたことがきっかけとなり、生徒たちがバザーや募金をして代表を石巻に送りました。
茅野市民もバスを仕立てて、石巻まで応援に行っています。
どちらかが一方的に支えるというのではなく、支えたり、支えられたり。
こんな交流が続いています。
ぜひ、今週の日曜は茅野市の寒天蔵に、おいしい牡蠣を食べに来てください。

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2014年5月 7日 (水)

岸谷香さんと対談

プリンセスプリンセスの岸谷香さんとの対談が、「婦人公論」5/22号(5/7発売)に掲載されている。
「ダイアモンド」がその年のナンバーワンヒット曲になり、絶好調のときに解散。
2011年東日本大震災が起きると16年ぶりに、被災地のために1年間の再結成する。
最後は東京ドームで4万5000人のお客さんと総立ちのライブをした。
16年ぶりにコンサートツアーを再開するのはリスキーなことだったが、5億円くらいは被災地に寄付したいという思いがあった。
そして、実際にそれに近いお金が集まる。

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母親としては、とにかく一生懸命。
子どものために朝早く起きて弁当をつくる。
子どもと過ごす、母としての時間が愛おしくてしかない、とも語った。
ぜひ、お読みください。

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2014年5月 6日 (火)

学生全員で

諏訪中央病院看護専門学校の学生たちと、哲学の授業の後、記念写真。
45人全員出席。
クラスメイト全員で撮った初めての写真だという。

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哲学の授業では、学習習慣が十分でない学生がいると事前に聞いていたので、「学習習慣をつけるには・・・」というテーマで講義をした。
その後、毎日、朝学習するようになったとのこと。
看護専門学校では、5年間連続、国試合格という記録が続いている。
これからも一致団結して、全員合格を目指していきたいという。

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2014年5月 5日 (月)

鎌田写真館~八ヶ岳ランチ

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三井の森の中にある帝国ホテル、竜神亭というレストランでランチ。
グリーピースの、カプチーノ仕立てのスープ。
舌触りがよく、春を感じさせるスープだ。
ハンバーグは切った瞬間、肉汁がしたたる。
うまみたっぷりだ。

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まだ雪をかぶった八ヶ岳のパノラマが見える。
おいしい料理と、いい景色。
比較的安くて、おいしいランチ、おすすめだ。

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2014年5月 4日 (日)

お知らせ

5/5~9の「高嶋ひでたけのあさラジ!」(ニッポン放送)では、「ラジオ人間ドック」(5.54~)に出演します。
最新刊「人間らしくヘンテコでいい」(集英社)に書ききれなかった番外編をお話します。

1405033___1 高嶋ひでたけさんとスタジオで

5/7の14.25~は「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)に出演。
大竹さんとの話は、何がとび出すかまったくわかりませんが、とても楽しみ。
いつもワクワクします。
これが大竹さんの人気なんでしょう。
2人とも同年代で、吸ってきた時代の空気が一緒みたいで、共感することが多いです。
ぜひ、お聴きください。

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2014年5月 3日 (土)

5/11は牡蠣を食べに来てください

東日本大震災で、108名の生徒のうち7割が犠牲になった石巻大川地区。
諏訪中央病院の若手医師らは地域の行政、住民の有志とともに3年間、寄り添うような支援を行ってきた。
「今度は我々が自分のお金で茅野に行き、みんなに最高の牡蠣を食べさせてあげたい」
旧大川地区住民たちの、そんな声で始まった「ひまわりプロジェクト」。
このたび、25名の被災地住民が長野県茅野市や戸隠にやってきて、復興市を開催することになった。

石巻復興市
日時 5月11日(日) 10時~15時
場所 宮川寒天蔵
 (長野県茅野市宮川4434 ℡0266-72-9846)
とれたての長面牡蠣を、格安でお楽しみいただける。
みなさんもぜひ、「こんなおいしい牡蠣食べたことない」という感動を!

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また、このツアーとこの先の子どもたちの交流のために充てられる「絆サポータ ー」も1口1000円で募集!

ぜひ、おいしい牡蠣を食べに、茅野市にお越しいただき、ご協力をお願いします。
詳しくはこちら↓
ひまわりプロジェクトホームページ
 

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お知らせ

5/4の「日曜はがんばらない」(10.0~、文化放送)は、神山純一さんがゲスト。
神山さんの音楽は、静かでやわらか。
NHKラジオ「鎌田實 いのちの対話」のテーマミュージックもつくってくれた。

Photo ゲストの神山純一さん(中央)と、村上信夫さんと

今回は、蓼科の水のしたたる音を集めて作った音楽をご披露いただける。
不思議な、清涼感のある音楽をぜひ、ラジオでお聴きください。

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2014年5月 2日 (金)

「こんげつの栞」インタビュー

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書籍・CD通信販売のブックサービスの、無料情報誌「こんげつの栞」。
最新5月の特集は、鎌田實インタビュー「下り坂のなかで生きるためのヒント。」

こちらから読み頂けます。

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Bookservice_sioriWEB版はこちら

ブックサービスは、1,000円以上お買い上げで送料無料です。

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2014年5月 1日 (木)

認知症の世界

介護専門職の総合情報誌「おはよう21」で鎌田の連載が始まった。
6月号は、認知症のお母さんを介護した詩人の藤川幸之助さんとの対談。

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藤川さんの詩はとてもすてきだ。

母の世界
母にも母の世界があったにちがいない
母の頭のなかの世界を
私はことごとく否定しつづけてきた
何を言っているんだ
変なことを言うな
と母の世界を受け入れることができなかった
自分の世界をだれにもわかってもらえないまま
母よ
あなたは口を閉じ
目をつむり
動かなくなってしまった
正常といわれているこの私たちの世界が
どれほどのものか
こんなにも狂ってしまっているじゃないか
母の世界からしか見えないものがある
認知症の世界からしか聞こえない音がある

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