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2014年5月17日 (土)

看護師の離職をどう防ぐか

5月12日はナイチンゲールが生まれた日。
今年は17日までの1週間が、看護週間だ。
現在、看護師の数は154万人。
2025年には、200万人の看護職員が必要といわている。
これから46万人を増加させるにはどうしたらいいか。

14042121___1 水仙が咲く岩次郎小屋の庭

「ニュース・エブリィ」(日本テレビ系)の取材で、葛西昌医会病院に行ってきた。
ここではかつて、離職率が41%と高い時期があった。
そのときに若い看護部長が誕生。
その人が中心になってワークライフバランスを重視するように方向転換した。
慢性的看護師不足を改善するたため、それぞれの生活にあったシフトを組むようになったのだ。
小さな子どもの子育て中のため、4時間しか働かない人もいる。
子どもの帰宅時間に合わせて、夕方4時に仕事を終える人もいる。
この4時という時間は、病棟ではものすごく忙しい時間。
医師からの夜間の指示が上がってきたり、検査や治療が行われたり、翌日の申し送りを徹底したり、とてんやわんや。
この時間に、働かない人がいるというのは実はつらい。
同時に、この病院ではサンキューカードを作り、看護師たちの意思疎通を図るようにした。
深夜や正月など、入りにくい時間帯にシフトを入れてくれた看護師さんに感謝の言葉を伝えている。
お互いに感謝の言葉をやりとりすることで、この病院の離職率は14%になった。
あたたかな言葉はどこでも大事だ。

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