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2014年6月 3日 (火)

鎌田實の一日一冊(205)

「女優」(渡辺淳一著、集英社文庫、907円)

渡辺淳一が亡くなった。
性愛もので人気を高める前には、医療ものや伝記ものをたくさん書いている。
この本は、松井須磨子という伝説的な女優の恋愛と破局を書いている。
「失楽園」を書いたときの渡辺淳一の雰囲気とはまるで違う。

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ベストセラーになった「鈍感力」も買って読んだが、あまりおもしろい本ではなかった。
ネーミングのうまさや、小泉さんがふれたことが大きいのだろう。
渡辺淳一の真骨頂は、「失楽園」や「愛の流刑地」なんだろう。
もう5年ほど生きて書いていたら、谷崎潤一郎みたいになったのではないか。
渡辺淳一さんの担当編集者から話を聞くと、とにかくやさしくて面白く、やんちゃ。
酒好き。女好き。
書くために女性を口説いていたのか、女性が好きだから書けたのか。
どっちが先がわからないが、それでも憎めない人。
そういう魅力のあった人なんだろう。

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