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2014年6月24日 (火)

癒着

ノバルティス社の元社員が、高血圧の薬ディオバンの臨床データを改ざんしていた容疑で逮捕された。
本人は、容疑を否認しているようだが、ディオバンを使わない高血圧の患者が、脳卒中になる確率が異常に高いなど、とんでもない改ざんを行っていた可能性が高い。
証拠隠滅も図っているようだ。
東京慈恵医大など5つの大学が、ノバルティス社から11億円の寄付をもらい、臨床研究をしていた。
そのうち4つの大学で、データが操作されたと疑われている。
統計的な処理は、ノバルティス社の社員にまかせ、「脳卒中や狭心症のリスクを減らす」というディオバンの偽りの効果を宣伝した。
とんでもないことだ。
産学の癒着の構造がみてとれる。
一説には、製薬企業から医療研究者への寄付は、約5000億にのぼるといれる。

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ぼくは、ある大学の臨床研究に関係している病院から講演を頼まれている。
そのぼくの講演料を、ある製薬会社が出すといわれ、それを拒否した。
その病院には知人の医師がおり、友情で講演で行くのであり、わずかなお金でも、製薬会社からはもらわないようにしようと思っている。
ぼくは週一回だが外来をしている身。
薬を処方している人間にとっては、利益相反の関係にある。
そういう製薬会社には、NPOなどに寄付してもらうなど、スマートな支援ができるようになるといいと思う。
ディオバンの売り上げは、年間1000億円、今まで1兆円近いといわれている。
ノバルティス社の元社員の犯罪を明確にするとともに、会社の幹部も当然知ってたはずで、そのあたりも明らかにしてほしい。
そして、でっちあげたデータをもとに、ちょうちん持ちのような論文を発表してきた研究者も、過失がなかったか詳しく調査してもらたいものである。

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