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2014年6月17日 (火)

敗因は?

サッカーW杯、コートジボワール戦について考えてみた。
日本にとって格上の相手だったが、チャンスがあっただけに残念だった。
長谷部から遠藤への交代が痛かった。
0対0ならば、この交代はものすごく大切。
遠藤を起点にした、新しい感覚のパス回しは、意表をつく攻めにつながっていく。
しかし、1対0で勝っているときはどうだろう。
ミッドフィルダーが頭の中で、どれほど守りに意識を置いているか、ここが大事なところだ。
後半は、相手のシュートをゴール前からどうそらすか、というのが大事なところ。
だが、遠藤が入ったことで、メンバーが無意識のうちに、「さらに一点」と前のめりになっていった。

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このところ、日本チームは、前半戦に点をとられることが多かったが、
今回はしのいでいた。
このまま、守りに意識を集中していてもよかったのではないか。
長谷部がピークを過ぎた選手であることはわかっている。
いつもの交代のように、長谷部のお疲れの時間が来たから遠藤に交代というのは、ちょっとお手軽すぎたように思う。
人間は、心をもった動物。
ほんのちょっとの交代で、11人のメンバーの意識が微妙に変化する。
その意識の作り方を失敗したことが、敗因になったとぼくは思う。
ぼくが監督なら、中盤と後衛はいじらない。
負けたのは残念だが、次のギリシャ戦に期待したい。

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