« 緩和ケア病棟家族会 | トップページ | 癒着 »

2014年6月23日 (月)

管理された混合診療

保険診療と自由診療を組み合わせる混合診療の全面解禁を目指してきた安倍首相は、
一定の基準下で混合診療を受けられる「患者申し出療養制度」(仮)を創設すると表明し、2016年度からの実施を目指している。
安倍首相は、混合診療を全面解禁するよう規制改革会議などにプレッシャーをかけてきた。
「選択療養制度」(仮)という形で、混合診療の事実上の全面解禁をすすめようとしたが、患者団体などから反対の声が大きく、難航していた。
混合診療の枠を広げすぎてしまうと、治療効果がまったく期待できない代替医療や、リスクの高い治療法、副作用の調査が不十分な治療法などが、
安易に保険診療と組み合わせて行われてしまうのではないか、というのが主な反対の理由だ。
ぼくも、国民皆保険制度の根幹をゆるがすのではないかと懸念、日経ビジネスや週刊ポストなどで、混合診療は大幅解禁に反対してきた。

14052915___5

安倍首相が表明した「患者申し出療養制度」は、実より名をとる形で、妥協したといっていいだろう。
現行の保険外併用療養制度では、最先端の治療や医療機器など約100種の混合診療を認めているが、
「患者申し出療養制度」は、ほとんどこれに近い。
ぼくの主張は、管理された形なら混合診療を認めてもいいというものなので、ほぼこれに近い形である。
大幅な混合診療の解禁では、患者さんが効く可能性の低い治療に高額な費用を払うなどの問題が大きいが、
管理された混合診療である「患者申し出療養制度」はまあまあの制度だと思う。

|

« 緩和ケア病棟家族会 | トップページ | 癒着 »