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2014年7月28日 (月)

緊迫のイラク⑫

イラクの首都バグダッドにいるJIM-NETのスタッフのアブサイードさんからメールが入った。
ファルージャに住むアイド君(14歳)は、ISISの総攻撃が始まった時、バグダッドに避難した。
ファルージャに戻ろうと、チェックポイントを通過しようとしたとき、政府の警察官から疑いをかけられた。
「ISISのメンバーだろう」と、脅されたのだ。
お母さんが、「ISISとは関係ない」と必死に泣き叫んで、やっと解放されたという。

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14歳の子どもまでもが、スンニ派の過激集団ISISの兵士と疑われている。
イラク国内は、シーア派、スンニ派、クルドの3つに分かれ、お互いが疑心暗鬼になっているのだ。
自爆テロや想像を超えた攻撃が不安を生み、その不安がさらなる暴力を生んでいる。
地獄である。

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