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2014年7月15日 (火)

緊迫のイラク⑨

イラクのアルワリードの難民キャンプが崩壊し、難民たちはシリアやヨルダンの国境に逃げている。
ヨルダンはゲートを封鎖して、難民が入ることを拒んでいる。
行先を失った難民たちの支援のため、JIM-NETの佐藤真紀事務局長が現地に入った。
一方、シーア派のシリア政府軍は、スンニ派の過激派集団ISISの攻撃のため空爆している。
しかし、その犠牲になるのは罪のない一般人だ。
佐藤事務局長によると、近くにヨルダン軍、イラク軍の戦車も見え、いつシリア軍の空爆がはじまるかわからない状態だという。

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ボスニアヘルツェゴビナはかつてボシュニャク人とクロアチア人、セルビア人の3民族で割れ、
凄惨な内戦を繰り返していた。
いまシリアとイラクで起きているのは、スンニ派の過激派と、それを抑え込もうとするシーア派、そして長い歴史のなかで迫害されてきたクルド人という三つ巴の戦いだ。
その戦いの犠牲になるのは、一般人であり、子どもである。
人類はそろそろ民族や宗教、宗派の違いを乗り越える力を身につけなければいけない。
そうしない限り人類の未来はないように思う。

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