ガザ地区、一刻も早い停戦を
ガザ情勢が深刻化している。
イスラエルの空爆と地上戦による一連の戦闘の犠牲者は、500人を超えた。
地上戦がはじまる前、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の保健局長、清田先生にガザの情勢を聞いた。
ガザの北側と東側に住んでいる人たち2万3000人が、イスラエルの空爆や今後行われるかもしれない地上戦を恐れて、
UNRWAの運営する学校に避難している。
紳士協定で、学校には攻撃しないことになっているという。
その後、地上戦がはじまり、避難民は6万人にもなっている。
その後、地上戦がはじまり、避難民は6万人にもなっている。
エジプトが停戦案を出し、イスラエルは受け入れたが、ハマスは拒否している。
アメリカのケリー国務長官も停戦に向けて動いているが、基本的にイスラエル側についているので、
ハマスを説得することができない。
ハマスに資金援助をしているカタールを訪問するなど停戦を探っている。
資金が途絶えると、停戦の可能性が出てくるからだ。
ハマスがなかなか停戦に応じないのは、それだけ追い込まれているからだと思う。
ハマスはエジプトとガザをつなぐトンネルに通過税をかけて収入としてきたが、
エジプトのシシ政権はトンネルを封鎖。
収入源を絶たれた。
そのため、この3か月、ハマスは公務員に給料を払っていないという。
教育も社会保障も追い込まれている。
ハマスは戦争をすることで、意識を外に向けさせようとしているのではないか。
戦い続けることで、ハマスの存在を必要とさせようとしている。
しかし、いちばんはイスラエル側がパレスチナ自治区に占領を続けていることが問題だ。
占領を止めさえすれば、いくらハマスでも停戦に合意するだろう。
この地に平和をもたらすには、両者が歩み寄り、大人になることだと思う。
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