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2014年7月 4日 (金)

緊迫のイラク⑥

ISISは約1万人の兵士といわれている。
イラク北部の制圧した地域は、スンニ派の地域なのでやりやすかったと思われる。
それに対するイラク政府軍は、陸軍だけで27万人、武装警察も含めると90万人近い。
長期戦になったときに、ISISが勝ち続ける可能性は低いのではないか。
ただし、問題はクルドだ。
クルドが、今までどおり、イラク内で自治を認めてもらえたらいいというのであれば、いずれ治まると思うが、
この機に乗じて、独立しようとするならば、スンニ派とシーア派、クルドが三つ巴の戦いになる可能性がある。
その意味では、クルドが大人の判断をしてくれることが鍵をにぎっていそうだ。

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今回の原因の一つは、マリキ政権がシーア派を優遇してきたことにある。
シーア派とスンニ派、クルドの3つが、バランスよく共生できるような政治をしないかぎり、
どうしてもフラストレーションがたまる。
マリキ政権は、丁寧なかじ取りが必要である。

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