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2014年8月11日 (月)

100年前のつけ

パレスチナ問題は、100年前にさかのぼる。
第一次世界大戦中、イギリスは、オスマントルコから独立しようとしていたアラブ人に、トルコに対して反乱を起こすかわりに、戦後の独立を承認
すると約束する一方、ユダヤ人にも国家設立を支援するバルフォア宣言を出す。
いわゆる「二枚舌外交」である。
その後1948年、イスラエルが建国され、パレスチナは悲劇の民となり、現在に至っている。

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結局、列強のエゴが問題なのである。
いまイラク、シリア、イランで起きている問題もそうだ。
第一次世界大戦後、オスマントルコ崩壊後、列強のぶんどり合戦により、民族や宗教を無視した国境の線引きが、
現代に火種を残したのである。
今年は第一次世界大戦開戦から100年。
列強のエゴによるつけが、今も大きく世界を混乱させている。

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