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2014年8月16日 (土)

お知らせ

「日経ビジネス」8/11、18合併号では、鎌田が「賢人の警鐘」を書いている。
テーマは「命に関わる人々は、もっとクリーンでいなければならない」。
医師や科学者、製薬会社、医療機器メーカーなど、命にかかわる人たちにクリーンであってほしいと思って書いた。

日本人間ドック学会は、スーパー健康人を調べた結果、従来は「高血圧」とされてきた上の血圧が147の人まで「健康」に含まれるというデータを示し、波紋を呼んだ。
日本高血圧学会は、この考え方を否定している。
ぼくは、こう考える。
日本高血圧学会のいうように、130/85以上はやはり要注意で、生活指導が必要である。
でも、すぐに薬を出したりしない。
日本人間ドック学会が緩めた、147/94くらいまでは、生活指導を重視しながら、なんとか薬なしで血圧をコントロールする方法でもいいのではないか。
40年間、地域で健康づくり運動をしてきた経験から、そう考えている。

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どちらの“基準”が正しいのか。
そもそも、その基準はどう決められているのか。
学会では、製薬資本から援助をもらい、臨床試験データの改ざんなどの事件も発覚するなど、癒着が問題になっている。
まず、それらをクリーンしてから、国民のために基準値がどうあるべきか、きちんとした議論をしてもらいたい。

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