カマタの怒り9
~子どもの虐待
2013年度の児童虐待の相談件数は、7万3765件。
前年度の10.6%増である。
児童相談所の所長が、虐待する親の親権停止を家庭裁判所に申し立てたのは、16自治体で23件あった。
性的虐待をしていた父親が出所後、施設から子どもを取り戻し、また性的虐待を繰り返す。
ネグレクトで、子どもが脱水や栄養不足のため腎不全になり、透析や臓器移植が必要になっても、臓器移植の登録を取り消そうとする親がいる。
虐待には、身体的暴力だけでなく、言葉による暴力や、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるうDVなど、心理的暴力、無視、差別なども含まれる。
ぼくたちは心をもったやっかいな動物である。
そのやっかいな動物が、どう生きたらいいたらいいのかは「人間らしくヘンテコでいい」(集英社)で思う存分書いた。
子どものころから「相手の身になる」ということを、徹底的に教えることである。
「1%の力」(河出書房新社)の帯に、「誰かのために生きなさい」と書いたが、
誰かのために生きることが、心を暴走させないための最後の砦になる。
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