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2014年10月 3日 (金)

鎌田劇場へようこそ!(180)

「俳優は俳優だ」

製作・脚本は、「嘆きのピエタ」でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞したキム・キドク。
端役から一躍、トップスターにのぼり詰めた俳優の激しい人生を描いている。
映画という芸術は人に夢を与える一方、人を狂わせていく。
現実と夢の間の蜃気楼のようだ。

Poster2_1

Kポップアイドルのイ・ジュンが暴力的な雰囲気を見事に演じている。
とんでもない人間たちが出てくるが、
実はこれが現実の世界とつながっている。
考えてみれば、この現実世界のぼくたちも、一人一人が何かの役柄を演じているようなものだ。
映画の中に映画を描くキム・ギドク。
「これぞ映画」という手法で、見事に観客を手玉に取っている。

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