ノーベル文学賞は?
ノーベル文学賞が今夜、発表されるようだ。
スヴェトラーナ・アレクシエービッチが候補の一人と噂されている。
1948年、ウクライナに生まれ、ベラルーシ在住。
いつも反権力の作品を書いてきた。
「亜鉛の少年たち」(邦訳「アフガン帰還兵の証言」)は、アフガン戦争に駆り出されて、闘わされた子どもたちを描く。
200万部のヒットとなった「戦争は女の顔をしていない」は、ソ連の従軍女性たちへのインタビューである。
「チェルノブイリの祈り」は、福島の痛みを知るぼくたちにとって読むべき名著だ。
ベラルーシのルカシェンコは、今も彼女の本を自由に閲覧できないようにしているが、
ノーベル財団は彼女にエールを贈る意味でも、ノーベル文学賞を授与するかもしれない。
アレクシエービッチさんが来日したとき、松本で講演してもらい、対談した。
ぼくと同じ年。
対談の後、一緒に食事をして、意気投合したのを覚えている。
今この時代に、彼女の作品を世界中の多くの人に読んでもらいたいと思うので、
ぜひ、ノーベル文学賞を獲ってもらいたい。
わくわくしながら、今夜の発表を待とうと思う。
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