鎌田實の一日一冊(221)
「なかったことにしたくない 実父から性虐待を受けた私の告白」(東小雪著、講談社)
地元で演劇活動をし、尊敬を集めていた父親が、実は小雪さんが小さいころに性的虐待をしていた。
家庭内の虐待は表に出づらい。
特に性的な虐待は、隠されていることが多い。
虐待を受けた子どもは、人に助けを求められず、ひとりで苦しむことになる。
小雪さんも、拒食症になり、リストカットをし、精神科の薬をオーバードーズし自殺未遂を図った。
宝ジェンヌになったあとも、心の傷は治らなった。
パートナーと幸せをつかみ始めているなかで、ようやくカミングアウトできるようになった。
自分と同じように虐待を受けた人や、セクシャルマイノリティーの人のために、全国を駆け回っている。
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東小雪さんには、「日曜はがんばらない」(文化放送)のゲストに来ていただいた。
この回の放送は、こちらから聞けます。
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