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2014年11月 7日 (金)

原発事故570

福島第一原発事故の当時18歳以下の子どもの甲状腺検査が進められている。
対象者37万人のうち、29万5000人の検査結果が出たところで、
甲状腺がんは57人という結果になった。
さらにがんの疑いがあるのは46人いた。

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チェルノブイリ原発事故では、6800人の子どもが甲状腺がんになった。
急激に増えたのは、事故後4、5年目。
福島では、放射性ヨウ素(I-131)がどれくらい放出されたのか推定の域を出ないため、
同じように4、5年目で増えるのかは定かではない。
しかし、慎重にみていく必要はある。
甲状腺がんと確定された57人は、原発事故が影響しているとも言えないし、していないとも言えない。
これから2016年まで、2巡目の健診が行われる予定である。
できるだけ質の高い健診をして、早期発見することが大事だ。
幸いにしてチェルノブイリでも、甲状腺がんの予後はよく、ほとんどの子どもたちは助かっている。
福島の子どもたちの命を守ることは十分できるはずだ。
できだけスピーディに、的確に、検診をすすめてほしい。

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