干し柿
病院の緩和ケア病院のベランダで干した干し柿ができた。
ちょっと黒くなったけれど、
鎌田がいちばんに試食した。
すごく甘く仕上がっていた。
ホスピスの患者さんたちとお茶会で食べることになる。
ゼリーや、牛乳寒天、高野豆腐の煮もの、漬物、ケーキなどが並んでいた。
ボランティアや、亡くなった患者さんの家族が一段落したからといって、差し入れしてくれたものだ。
「亡くなったじいちゃんは、最後の最後まで笑顔でいられた。前の病院では、つらい思いもしたが、それも全部忘れて、いい時間を過ごすことができた」
ご家族からそんな言葉を聞くことができ、ぼくたちスタッフも励まされた。
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