カマタの怒り11
~ミツバチの大量死
厚生労働省の部会は12/24、農薬クロチアニジンの残留基準値を緩和する案を了承した。
クロチアニジンは、ミツバチの大量死の原因と指摘されているネオニコチノイド系の農薬の一つだ。
この問題は、今年亡くなった菅原文太さんがとても気にしていることだった。
「鎌田さん、ミツバチが減っている。きっと農薬のせいだ」
亡くなる2か月前に、そう言っていた。
彼の心配が現実になりかかっている。
残留基準値を緩和すると、今まで以上にこの農薬を使いやすくしてしまう。
今まで使われなかったホウレンソウなど、多くの農作物に使われるようになるだろう。
そして、ミツバチがさらに減る。
ミツバチがいなくなると受粉ができなくなり、作物の生産量は減っていく。
もともとは作物を効率よく作ろうと使われた農薬なのに、そのせいで作物が採れなくなっていくのだとしたら、人間はなんと愚かなことをするのだろう。
文太さんの心配を、鎌田の怒りへと変えないといけないと思っている。
何らかの手を打たないといけないのだろう。
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