信州の冬は早い。
唐松がはらはらと落葉していったと思ったら、もう雪の季節。
本当は厳しい冬で嫌いになるが、できるだけ厳しいと考えないようにしている。
冬、大好き。
雪、大好き。
そう言っているうちに、冬が好きなんじゃないかと思えてくる。
いったいぼくは、冬が嫌いなのか、好きなのか。
嫌いも、好きもどちらも同居する、まだら状がぼくにとっての冬だ。
人によっては、冬は「絶対的に嫌い」「絶対的に好き」という人もいるかもしれないが、
両面もっているまだら状だからこそ、味わい深い。
嫌いで、好きな冬が、今年も始まった。