アルビル救援活動(その4)
キャンプに沈む夕日
主治医のアブドルラフマン先生の病院では、白血病の子どもの治療にはどうしても必要な、6-MP、ビンクリスチンが全く手に入らないとのこと。
「1%の力」(河出書房新社)の本の印税で、アルビルで薬を購入して届けた。
その時、ニブラスの容体を聞いた。
腫瘍は非常に小さくなった。うまくいっているという。
ニブラスを元気づけ、感染症予防などを教えるために彼女を訪ねた。
JIM-NETは難民キャンプの子どもたちに美味しいものを食べさせようと、炊き出しをすることにした。
佐藤事務局長と榎本さんが二人で羊のスープにラーメンの麺を入れて、クルド人に食べてもらおうと考えた。
すると、食堂のおやじさんがスープだけでなく大変安いお金で、サラダや肉料理や豆料理を作って難民キャンプまで運んでくれた。
アラブでは食事はゲストが中心。
その後、男性が食べて、その後、子ども、最後にようやく女性が食べる。
その定型を崩して日本流の食事をすることにした。
子どもと女性を中心に車座になって一緒に食事を始めた。
男も女も子どもも外国人も、みんな同じ人間。一緒に食べると一気に仲良くなった。笑顔の少なかったニブラスが美しい笑顔をするようになった。
ついて来てくれた食堂のおやじさんに、なぜこんなにも親切にしてくれるのと聞いた。
「日本人が遠くからきてクルド人のために支援をしてくれているのだから自分も難民キャンプの子どもたちに美味しいものを食べさせないわけにはいかない」
あたたかさは連鎖するのだ。
肉腫という病気と今闘っているニブラスのために、感染症予防対策のアルコールジェル消毒薬をプレゼントして帰ってきた。
チョコ募金のチョコレートを子どもたちにプレゼントしてきた。
チョコ募金への応援を是非よろしくお願いします。
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