寛容と成熟
新聞社の銃撃などのテロに反対し、
全仏で大規模デモが行われた。
参加者は、370万人とか。「フランス史上最大」という。
各国の首脳も参加した。
イスラエルのネタニアフ首相や、パレスチナ自治政府のアッバス議長が肩を組んで隊列するなどの光景は、
とても微笑ましい光景である。
こういうことを何回か繰り返すうちに、ロケット弾の応酬や空爆ではない、寛容で成熟した対応ができるようになるのではないか。
ただし、フランスでは、極右の国民戦線などが頭角を現し、人気を博している。
支持率では第一党になっている可能性があるという。
移民や難民の受け入れを反対し、自分たちの国の若者の就職をまず優先させるべきという主張が人気を集めているようだ。
世界は危ない状況になっている。
もっと寛容さをもたなければいけないと思う。
表現の自由を守る強い意思や勇気は、フランス革命を経験したからだろう。
フランス革命を通して、王政や宗教から自由になるという経験をした。
宗教でもタブーではなく、少しまずいことをしたり、考えたりしたときには、風刺画に描かれたりしてきた。
キリスト教やユダヤ教は、それをむっとしなからも認めてきた。
イスラム教は、偶像崇拝を禁止する要素があるので、モハメッドを描くことじたい、イスラム教徒には納得できないのだと思う。
時間が必要なのだと思う。
単にイスラム原理主義を否定し、批判し、空爆するのではなく、
彼らの宗教観を理解しながら、少しずつ成熟させ、寛容さを身に着けていくことが大事なのだ。
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