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2015年1月 8日 (木)

長寿の秘訣は、腸内環境?

森永乳業が腸内環境について、インターネットでアンケート調査を行った。
対象は、47都道府県の20~50代の男女各約5800人。
その結果、腸内環境境が最も優秀で「健康腸」は長野県、腸内劣化が最も進んでいるのは、山形県という。
調査は、最近の便の性状・色、生活習慣をもとに点数化した。
たとえば、便の形でもっとも点数が高いのは、バナナ状のもの。
カチカチコロコロの便や、下痢便は点数が低い。
生活習慣では、運動をしているかどうか、食事の時間は不規則か、野菜を食べているか、などが問われる。
長野県と山形県を比べると、野菜や果物を多く摂る、食物繊維の多い食事を心がけている、運動・体操などをしているなどの点で、
長野県のほうがポイントが高かった。

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この調査では、排便の平均回数は週5.4回と出た。
毎日排便がある人は約半数。
排便の平均時間は5分41秒だった。
時間が長くなればなるほど便秘がちということになるが、この傾向は女性より男性、中高年より若い世代のほうが強く見られた。
おもしろいのは、排便の時間やにおいが、家族の仲にも影響するというものだ。
トイレの時間が長くてケンカの原因になると答えた人が多いのは、大阪府。
においがきつくてケンカの原因になるというのは、埼玉県という結果になった。
ちなみに、この2つとも長野県は最下位だ。
腸内環境は、肌の調子だけでなく、全身の調子、食欲、心の安定などにかかわる。
長野県の長寿の秘訣に、腸内環境という新たな要素が加わる、ちょっとおもしろい調査だった。

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