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2015年2月12日 (木)

後藤さんの死を悼む(4)

後藤健二さんが殺害される数日前、
イラクからJIM-NETにメッセージが届いた。
差出人は、イブラヒ・ムハムド(44)。
イブラヒムは、ぼくたちJIM-NETのイラク駐在のスタッフで、後藤さんと交流があった。


2004年8月、イブラヒムの妻は、白血病になった。
イラクでは治療できず、ヨルダンの首都アンマンに逃れ、がんセンターで治療を受けていた。
そのとき、アンマンの事務所に駐在していたJIM-NETの佐藤事務局長と出会う。
佐藤事務局長は日本に帰らざるを得なくなり、そのときヨルダンにいた後藤さんにイブラヒム夫婦の支援継続を依頼した。
後藤さんは、イブラヒムを支え、奥さんを何度も見舞っている。
奥さんは残念ながら亡くなったが、その後、イラクに帰るイブラヒムを、金銭面でも応援してくれたという。

後藤さんは、イブラヒムにこう言った。
「あなたの日本人の友人たちは遠く離れたところにいる。
でも、私はここにいるからあなたを助けたい」

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これがきっけでイブラヒムは日本が好きになり、
学校の教師を辞め、JIM-NETのスタッフとなって、
小児病院の院内学級の先生として、イラクの戦争で傷ついた子どもや、白血病の子どもを助ける活動をずっと続けている。

イブラヒムからのメッセージはこんなものだった。
「10年前、私の妻が亡くなるときにしてれたことを忘れません。
私は健二さんが今回のような困難を乗りきる勇気があることを知っています。
イラクから、家族、友人とともに、救出されることを祈ります」

後藤さんを助けたいという、多くの人たちの願いは叶わなかった。
とても残念である。
後藤さんが伝えたかった虐げられた子どもや弱い人たちを、ぼくたちは支え続けようと決意した。
後藤さんの思いのこもったバトンを受け継いでつもりで、これからも走り続けようと思う。

後藤健二さんのご冥福をお祈りいたします。

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