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2015年3月19日 (木)

鎌田劇場へようこそ!(196)

「ノクターン-夜想曲」(倉本聰作・演出)


倉本聰さんと対談した際、倉本さんは「心の洗濯屋」と自称した。
80歳という年齢を感じさせない。

「ぜひ」とご招待いただき、東京で見る余裕がなかったため、
いわき市で村上信夫さんと一緒に見た。
東京で見る場合と、被災した人と一緒に見る場合など、見方も違ってくるように感じた。
被災地を何度も訪れ、書いては消し、書いては消し、やっとできたという力作。
懐の深い、おもしろい作品だった。
2015noc_last
原発のある世の中にクエスチョンマークをつけている、その哲学が芝居の根底に貫かれている。
なのに、原発に関していろいろな意見がある人が見ても、
それぞれの立場で、もう一度考え直させる。
芝居の大事な場面で、ショパンのノクターンが流れる。
人間の愚かさや悲しさ、つらさが見事に描かれている作品であり、
倉本聰さんらしい、凛とした、すがすがしさを感じる芝居だった。

公演は非常に好評で、チケットはなかなか手に入らないと聞いた。
福島のことを風化させないためにも、日本中で巡演してほしいと思った。

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