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2015年3月30日 (月)

ISのある世界を考える⑯

イエメンで、シーア派のモスクを狙った自爆テロがあり、140人が殺された。
スンニ派過激派組織ISの犯行とみられる。
アルカイダはスンニ派であるが、シーア派を目の敵にせず、イスラムは一つという意識をもっている。
だが、ISはシーア派を認めていない。
そのイエメンでは政変が起きかかっている。
シーア派の一派であるフーシ派が実効支配する地域を拡大し、無政府状態の一歩手前になっている。
一方、リビアでは完全に無政府状態になり、ISがかなりの領域を実効支配しはじめている。
その国境沿いは完全に無政府状態で、国境を超えてチュニジアに入ることもできる。
今回のチュニスの博物館襲撃テロを起こした犯人は、リビアで戦闘訓練を受けていたという。
ぼくが『「イスラム国」よ』(河出書房新社)で言っているとおりになっている。

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ISをたたくのは難しい。
彼らは、「ジハードで死ぬと天国へ行く」とテロをそそのかしている。
死をかけてテロを挑まれると、なかなか勝てない。
テロはどんどん広がってしまう。
対抗できるのは、イスラムしかいないのではないか。
イスラムはイスラムに任せるのがいちばんである。
1997年にエジプトのルクソールで、無差別殺傷テロがあり、日本人10人を含む61人が殺害された。
このときのテロ集団に批判が集まり、その集団は国内から締め出された。
それくらい強く、テロリストの存在を許さないことが大事である。
ぼくたちが拠点を置いているイラクのアルビルでは、クルド自治政府軍がコントロールしているが、クルドは非常に厳しい管理で、テロリストが一人も入らないようにしている。
イスラムの国自身が、テロを許さない空気をつくるべきだと思う。

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