« お知らせ | トップページ | ISのある世界を考える⑬ »

2015年3月11日 (水)

ISのある世界を考える⑫

「モスルの地上戦ももうすぐ間近。アメリカ軍が地上戦の準備に入った」という噂が飛び交っている。
クルドの治安部隊ペシュメルガは、カルクーシュのいくつかのまちを「イスラム国」から奪還しはじめている。
シーア派を中心にしたイラク政府軍は、モスルの周りの一部地域を奪還したという話も聞く。

8fullsizerender

しかし、いい話だけではない。
イラク政府軍のシーア派の兵士たちが、スンニ派の住民やクルドの人々にリンチを加えているという話も聞いた。
クルド治安部隊のペシュメルガは、制圧した地域にイラク政府軍を入れないという。
クルドの「いずれ独立したい。できるだけ広い領土を自分のものにしたい」という下心だ。
対「イスラム国」の戦いをしながら、それぞれ思惑を抱えている。
人間はなかなかやっかいだ。
非道な暴力を振るうのは「イスラム国」だけではない。
混乱に乗じて、シーア派やクルドの兵士たちがスンニ派の住民に対して、非道な行いをしないことを祈らないではいられない。
やられたら、やり返すという報復をやめないかぎり、平和はやってこない。
「イスラム国」を制圧しながら、どう平和を作り出すか。
とても難しいが、暴力に対してはできるだけ小さな暴力で、短期間に終わらすことが大事。
そして、スンニ派にも、シーア派にも、クルドにも、
同じように戦争で傷ついた人たちに対して平等に手を差し伸べていくことが大事だ。
日本の役割はそこにある。
非軍事、人道支援にこだわることが大事だと思う。

|

« お知らせ | トップページ | ISのある世界を考える⑬ »

経済・政治・国際」カテゴリの記事