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2015年3月12日 (木)

ISのある世界を考える⑬

世界で750万部のベストセラーとなった「0(ゼロ)ベース思考」(スティーヴン・レヴィット他著、ダイヤモンド社)という本を読んでいる。
すべてのバイアスをゼロにして考えるという、なかなかおもしろい本だ。

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たとえば、911のテロ攻撃については、イスラム教社会に聞いた。
アラブ人が実行したと信じている人は、インドネシアでは20%、パキスタンでは4%という。
「イスラエル人」や「アメリカ政府」が実行したと考える人も多かった。
イスラム教徒は、イスラムは悪いことをしないと思い込んでいるようだ。
しかし、思い込みはイスラム教徒だけではない。
イラク戦争の大義となった「フセインが大量破壊兵器をもち、アルカイダと結託している」という主張を、
アメリカ大統領だけだなく多くのアメリカ国民が信じ、911の仕返しをしたいという「愛国精神」に走ってしまった。
その結果、8年間で8000億ドル、4500人近いアメリカ人が命を落とした。
イラク人は、それをはるかに上回る10万人が亡くなっている。
イスラムだけでなくこちら側の世界にも思い込みや偏見があったのは言うまでもない。
バイアスをゼロにして考えないと、世界はとんでもないことなる。

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