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2015年4月 5日 (日)

鎌田劇場へようこそ!(201)

「グッド・ライ いちばん優しい嘘」
人間は残酷な生き物である。
自分が生きるために、少しでもいい生活をするために、他者を傷つけてしまうことがある。
スーダンでは20年間、内戦が繰り広げられた。
200万人が命を落とし、400万人が国内避難民となり、50万人がエチオピアやケニアに難民として逃れた。
両親を殺された子どもたちが、子どもだけでエチオピアへと向かう。
しかし、エチオピア国境に兵士がいると聞かされ、方向を変えてケニアに向かう。
大きな川を渡り、水がない、食事がないなかで、どんなことをしても生き延びようとする子どもたち。
ようやくケニアの難民キャンプにたどり着く。
さらに長い時間がかかったが、アメリカで3600人の難民の受け入れが決まり、子どもたちはアメリカに行くことになった。
この難民の子どもたちを「ロスト・ボーイズ」と呼んだ。迷い子である。
日本でも、ミャンマーの難民を2010~14年まで86人受け入れているが、ほそぼそである。
アメリカはあまり好きな国ではないが、難民に対しては寛容だ。

Photo

リース・ウィザースプーン主演。
コンゴ内戦のむごたらしさをみると、人間の残虐性にうんざりするが、
この映画でみられる人間の愛や友情、そして最後にみせるいちばんやさしい嘘は実に感動的である。
人間は、共感することや相手の身になることができる。
自分がしてしまった罪や失敗を長い間忘れず、それにけじめをつけ、
自分を犠牲にし、人を救うことができる。
感動した。
何度も泣いた。
すばらしい映画だ。
4/17よりロードショー。

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