鎌田劇場へようこそ!(202)
「白河夜船」
吉本ばななの同名小説の映画化で、ばななワールドを見事に表現している。
売れっ子女優の安藤サクラが主人公を好演している。
妻が植物状態になった男と恋愛する主人公。
親友の女の子が何だかわからない死に方をする。
彼女は、さびしく生きている人たちの添い寝する「添い寝ビジネス」をしていた。
たくさんの人たちの添い寝をしながら、その夢にのみこまれていく不思議さが描かれていく。
主人公は、親友を失ったことから、自分がずっと寝ていたいような感覚に陥っていく。
いくつも夢をみる。
夢のなかで、死んだ親友の女の子と語りながら、不倫相手の男性との夢もみる。
夢のなかで夢をみているのだ。
もうこの世にはいない人の夢をみながら、まるで未来を予見するように現在の夢をみている。
夢が折り重なる不思議な世界が展開する。
吉本ばななが好きな人は必見。
映画好きにもこたえられないと思う。
年に一回楽しい映画をみたいという人には、ちょっと重すぎるかも。
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