聴診器でテロと闘う(9)
難民キャンプでの診察を終え、アルビルを脱出した4月17日、アルビルで爆弾テロがあった。
アメリカ総領事館とアルビルの警察があるところで、どちらを狙ったのかわからない。
5人が死亡し、十数人が重傷を負った。
おそらく「イスラム国」の犯行と推測される。
首都バグダッドも大変なことになっている。
「イスラム国」とイラク政府の激しい攻防戦がラマディで続いている。
「イスラム国」が盛り返すなか、避難民が十万人バグダッドに押し寄せてきているのだ。
バグダッドは、「イスラム国」の戦闘員が紛れ込んだら致命傷になることを危惧して、避難民を入れようとしていない。
避難民たちは、バグダッド近郊で、野営せざるを得ない状態に陥っている。
食糧などの支援物質を届けるよう指示した。
避難している人たちにどう希望をもってもらえるか、大事なところだ。
◇
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