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2015年4月 7日 (火)

ISのある世界を考える⑱

ISから大部分を奪還したイラクのティクリート。
だが、シーア派のイランの息のかかった民兵が活躍していることは、禍根を残すだろう。
この後、モスルの戦いが行われると、
おそらくISは、徹底的にダメージを受ける前にシリアに脱出するだろう。
シリアに脱出したISを完全に駆逐するのは難しい。

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イエメンが無政府状態になりかかっている。
ここでも、シーア派とスンニ派の血で血を洗う戦いになってきた。
スンニ派のサウジアラビアが隣にある。
シーア派のフーシ派が実効支配をはじめ、それに対して、スンニ派のISが自爆テロを行ったりしている。
アメリカ軍も撤退した。
イエメンは内戦状態に入る。
これではISの思うつぼである。
リビアも、イエメンも、そしてボコ・ハラムのいるナイジェリアも、
シリアと同じような内戦状態になり、それぞれがISへの忠誠を宣言している。
いよいよ世界は大変な状況に入ってきた。

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