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2015年5月 7日 (木)

聴診器でテロと闘う(11)

トプサワ難民キャンプには、シリアのコバニから避難してきた人たちが生活していた。
国連の支援がないため食べ物や水の補給がない。
若者たちが近くの市場で、力仕事などをして、わずかな給料をもらっているという。
めまいを訴える高齢の女性がいた。
同行したマルユーセフ病院のアシール医師は、CT撮影など入院検査をしようという意見だった。
それに対して、深谷先生の意見は、大きな病気が隠れているとは思えない、入院検査は必要ないという意見。
鎌田は、本人や家族に意見を聞いた。
本人は、「入院したくない」。
家族は「少し心配。でもお金がないので入院はとても無理」という。

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そこで鎌田は、もう少し様子をみて、めまいが消えなければ入院検査をしてもいい。
そのとき、かかる経費は支援しよう、と言った。
大事なのは自分たちで決めること。絶対的な方針を出すのはむずかしい。
どれも正解である。
アシール医師がまたこのキャンプに来るので、入院を希望する場合は、病院を紹介してくれることになった。
 

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ここでは、ミルクと紙おむつを配った。
紙おむつは、大王製紙からいただいた。
大王製紙からはそのほかにも400万円の寄付をいただき、現地で購入したミルク代にもなっている。

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外からはわからないように、衛生用品を女性に渡すと、非常に喜ばれた。

たくさんの応援のおかげだと思っている。

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