聴診器でテロと闘う(17)
アルビルにいるスタッフと連絡を取った。
4月中旬、ぼくがアルビルを脱出したその日に爆弾テロがあったが、
現在、治安状態は回復。
外出も自由にできるようになり、食事を食べに行けるとのこと。
いまぼくたちの事務所には、14歳の骨肉腫の子が居候している。
ラマディからバグダッドに逃げてきた子だ。
一時、バグダッドの郊外には、ラマディから逃げてきた大勢の人が押し寄せた。
バグダッドではそのなかにISが混じっているのではないかと疑心暗鬼になり、
ラマディから逃げてきた人たちを毛嫌いし、差別する風潮があった。
骨肉腫の子もバグダッドの病院には通いづらいので、ぼくたちが支援しているナナカリ病院で治療することになった。
家がなく、ホテルに泊まるお金もないため、事務所に居候してもらっているのだ。

JIM-NETとJCFのスタッフは今も細かな支援を続けている。
特にいまは、6月に鎌田が行くとき、ダラシャクランとアルビルの難民キャンプで健康講演会を開こうと、準備を着々とすすめてくれている。
できたら、アルビルでは料理教室も開こうかとも思案中。
ぼくたちが支援しているナナカリの仮設診療所のドクターたちがやれるかどうか検討してくれている。
自分の命や健康を大事にすることは、他者の命や健康を大事にすることにつながる。
自分の命や健康を大事にすることは、他者の命や健康を大事にすることにつながる。
難民キャンプで健康づくり運動。
気合を入れて、取り組もうと思っている。
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