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2015年5月29日 (金)

鎌田劇場へようこそ!(205)

「ルック・オブ・サイレンス」
ジョシュア・オッペンハイマー監督。
前作の「アクト・オブ・キリング」は各映画祭で絶賛された。
今回はその姉妹編で、30以上の映画賞を総なめにしている。
インドネシアで100万人もの大虐殺が行われた。
根拠もないのに「共産主義者」というレッテルを貼って殺していく人々は、
「国家を守るため」と思い込んでいる。
今回は、この大虐殺を被害者の視点で追ったドキュメンタリー。

Poster2

「人間の血を飲んだ。あまくてしょっぱかった。血を飲まないやつは狂って死んだ」
「過去は過去だ」
多くの加害者は国家を守るためにやったと思い込み、今もそう語る。
主人公の兄が殺された。
助けられるチャンスがあるのに、おじがお金をもらって見殺しをしたようである。
人間はこれほどまでに残虐なことができるのか。
人間のもっている心の闇が見えてくる。
やっぱり人間はおそろしい。

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