« ISのある世界を考える(23) | トップページ | ISのある世界を考える(25) »

2015年5月19日 (火)

ISのある世界を考える(24)

ティクリットはISから奪還したものの、その周りではISとイラク政府軍やシーア派民兵との戦いは激烈になっている。
特にラマディはひどい。

ラマディはアンバール県の県庁所在地で、バグダッドに近く、スンニ派の住人が多い。
そこがISに制圧され、県庁庁舎にはISの黒い旗が掲げられたという。
そのため、13万人が避難民となり、バグダッド近郊に押し寄せている。

ラマディから逃げた人たちは、バグダッドで「ISの仲間ではないか」と疑われ、差別されている。
恐怖のために、お互いを敵視するようになっているのだ。
この構造を変えないかぎり、ISの思うがままになってしまう。

|

« ISのある世界を考える(23) | トップページ | ISのある世界を考える(25) »

経済・政治・国際」カテゴリの記事