ISのある世界を考える(28)
世界遺産のあるパルミラは20万人の都市である。
ISが入り、刑務所にいた過激派も解放してしまった。
すでに市民17人を殺害し、一軒一軒、政権側の市民を探して殺そうとするISから、
7万人近くが避難したといわれている。
ISの犯行は、急ピッチに進んでいる。
パルミラはシリアの首都ダマスカスと中部の大都市ホムスともつながっている。
今までISの支配領域はシリアの3分の1程度といわれていたが、
パルミラを取ったことで、東部から中部にかけての半分まで広がりそうだ。
西部で激しい戦いをしているヌスラ戦線とアサド政権の軍隊は、中部にまで兵力を増強できなかったためだと思う。
また、ISは、西部のダマスカス近郊のパレスチナ難民キャンプの一部を制圧。
首都まで迫るISに、アサド政権はダマスカスを守るのが精一杯になりだしている。
先ごろ、ISはイラクのラマディも取った。
イラクから近隣諸国に流れた難民は32万人、国内避難民は342万人になるといわれる。
このISの勢いをどう止めるのか。
そして、パルミラ遺跡を破壊させないためにどうしたらいいか。
貴重な遺跡などを破壊すると、支援のお金が集まる。
目立てば目立つほどお金が集まってくる。
これを変えないかぎり、テロ集団は残虐さをエスカレートする。
お金が集まらないようにする必要がある。
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- ウクライナを想う(83)(2023.11.01)
- ウクライナを想う(81)(2023.10.30)
- ウクライナを想う(82)(2023.10.31)
- 嘆きの壁(2023.10.29)
- エルサレム東側も(2023.10.28)