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2015年6月11日 (木)

聴診器でテロと闘う(19)

ぼくたちが泊まっているアルビルのホテルに、女の子が訪ねてきた。
モスルからドホークに逃げてきたが、
ドホークで腹部にしこりが触れるということで検査をしたら、
リンパ腺の腫瘍があることがわかった。

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両親は、「お金がなくて、泊まるところもない」と途方に暮れている。
ぼくたちが支援しているナナカリ病院で治療を受けてもらうことにした。
泊まるところはリカア先生を通して、マルチシモーネ教会のテントか仮設の住宅に住めるように手配した。
今、イラクでは国内避難民は320万人。
120万人が国外に難民として逃れている。
そのなかで真っ先に犠牲になるのは、子どもたちだ。

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