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2015年6月26日 (金)

鎌田劇場へようこそ!(207)

「ふたつの名前を持つ少年」
戦争が終わって70年。
ドイツ人のペペ・ダンカート監督が実話をもとに作った。
ポーランドのユダヤ人は、約300万人が殺害されたといわれている。
8歳の主人公はたったひとり、ユダヤ人ではないと言い続けながら、終戦までの3年間を生き抜いた。
「アメリカで映画化したら、おもしろくて軽くなる。でも、ドイツで作るといい映画になる」と、
主人公の本人が感想を述べている。
言いえて妙である。

Poster2_1

加害側と被害側の問題はいつでも大きな問題だ。
日本も、中国や韓国と理解し合い、許し合ったりすることが難しい。
もう何回も謝ったではないかと言いたくなってしまうが、被害を受けた側はなかなか忘れられない。
小説や映画などの芸術や文化を介して、難しい心を理解し合おうとする努力が大事なんだろう。
この映画は弱いけれど強い「人間」というものの不思議な力を感じさせてくれる。
生きる勇気を与えてくれる映画である。
戦争がどれほど人の心をむしばんでいくかも、みせてくれる。
美しい映画である。
美しい風景のなかに、絶望と希望が何度も交錯する。
8歳の少年が生きるんだと思いつづけ、生き抜く姿は感動的である。
とてもいい映画です。

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