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2015年6月25日 (木)

聴診器でテロと闘う(22)

マルチシモーネ診療所にいるぼくたちを、男の子が訪ねてきた。
これまでぼくたちはモスルの小児病院に薬を送ってきたが、その薬で白血病が治った男の子がお礼のあいさつに来たのだ。
今、ぼくたちは難民キャンプなどで支援活動をしているが、それ以前からのつながりに助けられることが多い。

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アルビルのJIM-NETの事務所に、ファルージャから来た肉腫の男の子が一時、間借りしていた。
夜中に激痛に襲われ、暴れ苦しんだ。
すると、深夜にもかかわらず、ドクター・バッサムが駆け付け、痛み止めを打ってくれた。

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このドクター・バッサムの娘ラナさんはダウン症で生まれたが、その後、白血病になり、
JIM-NETが送った薬でよくなった経緯がある。
テロの危険があるなかで、こういう関係にぼくたちは助けてもらっている。

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