ISのある世界を考える(30)
バグダッドで2つのホテルで爆弾テロがあり、ISが犯行声明を出した。
市民が10人が亡くなったという。
シリアのパルミラ遺跡では、アサド政権寄りとみられる約20人を処刑したとか。
ISの残酷な行為は依然、続いている。
米国で対テロ訓練を終えたタジキスタンの司令官がISに合流したという。
ISの吸引力はまだあるようである。
ISが勢力を盛り返す一方で、比較的治安のよいクルド自治区に難民が押し寄せてきている。
その数100万人以上。
キャンプを作っても作っても対応しきれない。
70万人は建設中のビルなどに分散して生活している状態だ。
クルド自治区は、イラク政府からの財源が滞っている。
石油価格の暴落も、イラクにとっては痛手になっているようだ。
クルド人は世界に3000万人いるといわれ、イラクには700万人が生活しているといわれる。
フセイン時代には迫害され、1988年、毒ガスによりハラブジャ市民5000人が虐殺された。
クルド人の多くはイスラム教徒であり、スンニ派も多い。
ヤジディ教徒もいる。
ぼくたちの事務所は、クルド自治区のアルビルにある。
この地域の難民を支援し、なんとかあたたかな血を通わせたいと思っている。
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