人間の心はやっかいだ⑥
日本を代表する電機メーカーのシャープやソニーが大変なことになっている。
ソニーといえば、ウォークマン。
ウォークマンが売れに売れ、世界中の若者からウォークマンを持つことがあこがれになったが、
2000年代になり、アップル社からiPodが出ると、その地位を失っていく。
実はソニーは99年にiPodのようなデジタルオーディオプレーヤーを商品化していた。
しかし、アメリカの映画会社やレコード会社の権利をもつソ二―は、その会社の音楽を売ることで利益を上げるようにしたため、
ユーザーには使いにくかったのである。
モノづくりに専心していれば、おそらくソニーはiPodを作れたのだと思う。
そして、iPhoneを作れた可能性も高い。
スティープ・ジョブズは自宅のガレージでパソコンらしきものに格闘していた時期である。
このときに松下電器がパソコンをつくっていたら、世界は変わっていたかもしれない。
経営の神様・松下幸之助がいた時代である。
先駆的で革命的だった経営者の心がどこかで曇ってしまったのだろうか。
あるいは時代の先を見る目がなかったのか。
人間の心がほんのちょっとどっちかへ動くことによって世界は変わる。
人間の心はやっかいで難しい。
「何がなんでも」とか、「世界がほしくなるようなものをつくる」とか、
どこかで向こう見ずな心が必要なときがあるような気がする。
自分を取り巻いている現実の「顔色」をうかがわないで、
未来を見据えながら心を動かすことが必要だと思う。
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