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2015年7月12日 (日)

鎌田劇場へようこそ!(210)

「ベルファスト71」

1972年の血の日曜日事件が起こるが、映画はその直前の北アイルランドの政治的風景が描かれている。
政治に宗教がからみ、カトリックを母体にした過激派IRAと、
イギリス政府とつながったプロテスタントが住民同士、血なまぐさいテロの応酬を繰り返していた。
戦争映画はあまり好きではないが、なかなかおもしろく出来上がっている。
若い英国兵士が、民衆が暴徒化した北アイルランドのベルファストに一人残され、脱出を試みるというサバイバルスリラーだ。

Poster2_1

今、イスラム教のスンニ派とシーア派が闘っている現状を見て、困ったものだと思っていたが、かつてはカトリックとプロスタントも熾烈な戦いをしていた。
宗教は「絶対」をうたいはじめる。
後に引けなくなるのだろう。
少しずつ妥協し合うということができなくなってしまう。
しかし、これだけ熾烈な戦いをした北アイルランドも今、穏やかになったということは、
スンニ派とシーア派も将来は理解し合い、共存できる日が来るのではないか。
そう信じたい、というのが、ぼくのこの映画の感想だ。

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