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2015年7月15日 (水)

鎌田劇場へようこそ!(212)

「アリスのままで」
ジュリアン・ムーア主演。
アカデミー賞をはじめゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞、世界三大映画祭の主演女優賞を総なめにした。
言語学の教授をしているアリスが、50歳で若年性アルツハイマー病と診断される。
しかも、家族性のものだとわかり、家族に動揺が走る。
避けられない運命と闘う主人公を、ジュリアン・ムーアが感動的に演じる。
自分の家のトイレがわからなくなる。
自分の娘がわからなくなる。
家族の葛藤が見事な形で描かれていく。

Poster2_3

監督のリチャード・グラッツァーは、難病のALS。
指示することも話すことも難しい。
この映画を完成させた後、今年3月に亡くなった。
いま日本には認知症患者が460万人、予備軍は400万人いるといわれる。
そうした時代のなかで、この映画は人生とは何か、生きるということはどういうことか、考えさせてくれる。

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