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2015年7月26日 (日)

鎌田劇場へようこそ!(216)

「ベル&セバスチャン」
フランス映画。
野獣と言われた犬がいた。
虐待を受けた犬は大きく獰猛であった。
フランスアルプスの小さな村で生活する7歳の孤児セバスチャン。
大人たちから野良犬にかまっちゃいけないと言われながら、少年と犬は心を通わせていく。
第二次世界大戦下、ユダヤ人をフランスからスイスの国境へ逃がすレジスタンスがいた。
ドイツ軍の目を盗んで、あるユダ人家族をスイスまで送り届けようにとするが、案内人が足をけがして案内できない。
この少年が吹雪のなか、ドイツ軍を避けて、氷河のアルプス越えに挑む。

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秋から冬へのアルプスの光景が美しい。
その美しい風景に、そこで暮らす人びとの平和への思い、人間と人間の絆が重なる。
音楽もすばらしい。
50年前、テレビドラマにもなった児童文学を下敷きに、独創的な映画がつくられた。
見逃したくない映画の一つだ。

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