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2015年7月 6日 (月)

夢はサッカー選手

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14歳の少年マージッド君は骨肉腫の手術で左腕を切断した。
その手術が終わった直後、ISがシンジャール地方を攻撃。
マージッド君の家や学校が奪われた。
傷も癒えないうちに、シンジャールからアルビル郊外の難民キャンプに逃げてきた。
4月にぼくが訪ねたとき、マージッド君はこう言った。
「ぼくは幸せじゃない。
家もなくなった。ISに学校も壊された。
病気がぼくの左腕を持っていった」
気分を変えたくて、ぼくは「君の夢は何?」と尋ねた。
「サッカー」
そう答えるマージッド君とサッカーボールを蹴り、パスをした。

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6月、再び彼がいる難民キャンプを訪ねた。
マージッド君の父親から、胸の写真を見てくれといわれて驚いた。
両肺に転移がある。
厳しい状態だ。
骨肉腫は化学療法が効く場合があるので、何とか効いてほしい。

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6月に九州から参加してくれた看護師の飯干さんが、マージッド君を何とか励まそうと、
Jリーグの得点王・大久保選手や海外で活躍する香川選手にサインをしてもらった。

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そして、先日はイラクの人気ナンバーワン・ストライカーであるユーニス・マフムード選手に会えることになった。
マフムード選手が、マージッド君の病院を訪ねたのだ。
憧れのマフムード選手を前に、緊張するマージッド君(いちばん上の写真をみてください)。

子どもたちにとって、夢は大切。
厳しい状況のなかで生きるために、何とか夢をもたせたいと思っている。

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